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ページ11

「A。薫。」

戦いが終わり、全員が此方を見て唖然としているところに、1人の声が響きわたる。

学園長だ。

「はい」

淳也は既に学園長に確保……捕まっ…………隣に居て、私と薫を呼んでいる。

「少し、来なさい。」

学園長はそう言い、庵へと足を向ける。
淳也は、大人しく従っている。

『チッ、私はんなもんやってる気分じゃないんですぅ〜 雑魚に傷つけられて、イライラしてるとかじゃないしぃー?』

イライラして、クナイを握ると、ピシッと音がして、砕けた。

私、まだ、イライラ何だよね〜。

「…おれもお前の頬に傷つけたような気がするんだけど…」
「深く考えるな。」

淳也と薫がごちゃごちゃ言っている。
ヤベ、アイツら半殺しにしときゃ良かった。

頬の傷をなぞっていると、音もなく近づいてきた、くせ毛のアイツ。

『綾部…ングッ』
「はい、あーん」

口をこじ開けられて、何かが口に突っ込まれた。
辛さが広がって、柔らかいソレ。

これは……!

『山葵入り激辛饅頭!1日10個限定の!』
「そーそー。ま、食べかけだけど。」

おいひぃ……!
え、まってどうしよ。綾部気に入ったわ。てか怒りとか消えたし。

「……僕、君のこと誤解してた。伝七助けてくれて、ありがとう。」

ぺこりと頭を下げられた。
私はいーよいーよと饅頭を食べながらこたえる。

「長月先輩!」
「さっきはありがとうございました!」

伝七と佐吉も頭を下げて、礼を言った。
「ごめんなさい……さっき、僕関わっては駄目なんて言ってしまって……」
「僕、先輩のこと誤解してました……」

嗚呼、お使いの前の話か。べつにいーよと答えて、また饅頭を頬張る。

あー、もうマジ綾部最高。
女顔から綾部に昇格してやるよ。

怒りなんて忘れて、学園長のところへ向かう。
『OK。行きましょう。』
「うむ。」

庵へと姿を消す悪魔に、思ったこと。
(アイツ単純すぎな!)

_______
ハッピーバースデー私(昨日の4/22だか)

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綾部伊沙(プロフ) - れいら・マリもオワゴリラさん» コメントありがとうございます! 正直忘れかけてたこの作品…笑 更新いつか受験が終わったら更新するので今後ともよろしくお願いします! (2022年12月6日 21時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
れいら・マリもオワゴリラ - こんにちわ。この小説読みました。こんなに面白いお話初めてです!思わず吹き出しちゃいましたw更新楽しみにしております (2022年11月26日 23時) (レス) @page33 id: 661d7579e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾部伊沙 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e8e9c819a37/  
作成日時:2022年3月7日 16時

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