検索窓
今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:148,509 hit

ページ44

「きゃぁぁっ!」

人が倒れ、赤黒い染みが床に出来ていく。
ここで一度、Aが倒れた際の様子をお伝えしておこう。

望月が甲高い声で叫ぶのを筆頭に叫び出す人々。その殆どは驚きだったが、望月は違った。

「靴が!」

望月はハイヒールを履いていた足を上げ、後ずさる。そしてその目には大粒の涙が浮かんでいた。

心配も関心も無い。ただ、自分が汚れる事を恐れた涙。
そしてその様子に一人の社員が違和感を抱く。

「(…………靴?)」

何を隠そう。
先程もAに帰る事を進めた唯一の社員。
白虎の少年、中島敦だ。

騒ぎを聞きつけた与謝野女医と自主的に手伝っている谷崎ナオミがAを運ぶと、Aではなく望月にかけられる声。

「愛里咲ちゃん大丈夫だった?」
「目の前で倒れて吃驚したよね。はい、ハンカチ」
「……そうだ、うずまきにでも行こう。…太宰、お前は仕事を終わらせてからだ。一体何日分溜めてると思っているんだ。抑もお前は__」

もっと、小泉さんを心配したりする物じゃないのか?愛里咲さんに何か関係があったのだろうか?抑も、今小泉さん、愛里咲さんに怒っていたような……?

「敦君。」
「……!太宰さん。」

突然太宰さんに話しかけられた。
太宰さんは面白がるように微笑みながら、さっきの聞いてた?と言いながら、床に出来たまだ処理されてない赤黒い染みを見るので自分も釣られて見る。

「”彼女”、異能力持ちだ。」
「……彼女?」

太宰さんはうふふ、と嗤った。


_____
オラァァァ(三話投稿の音)
いつもギリギリ”今日”な時間になって申し訳ない🙏

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (267 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
343人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

幸日和(プロフ) - こちらこそ楽しかったです。ありがとうございました! (2023年3月13日 22時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 幸日和さん» 遅れてすみません ……!? 矢張り何回見ても凄いですね…!ユカちゃんまで下さるなんて…!(可愛い) 間の美人………そんな解釈もあったとは……そこまで考えてなかった笑 更新させていただきますね! 本当にありがとうございました! (2023年3月10日 18時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - 私的に夢主様は与謝野先生よりのナオミちゃんと与謝野先生の間の美人(?)という認識があるので,与謝野さんの公式のたち絵画像から模写した風になっているところもありますがご了承下さい。。 (2023年3月9日 0時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - こちらがURLです。 (2023年3月8日 23時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/1/a/2/1a2e1a3dac63fbae72c9e7b8c0b55331.jpg (2023年3月8日 23時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:綾部伊沙 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e8e9c819a37/  
作成日時:2022年11月9日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。