・ ページ9
「さーとし君あーけーて」
「A大丈夫????」
五時台は、まだ月は出ていたので聡司にドアを開けて貰う。
探偵社のその年期のこもったドアはゆっくりと開いた。
「今日もぶっちぎり1位だよ」
「だろうね」
今日も駆逐すべき書類はある。
しかし、もう私は今日は5時で帰る…………いや、八時間なら1時で帰れるわ。望月の仕事は受けない。
そんなことを思いながらデスクに向かう。
やつがやって来る9時__始発で人を呼んどいてだ。
聡司がドアを閉め、鍵がガチャリと閉まる。ありがと、と私は呟く。
そこまでに終わらせる。この山を駆逐してお終いだ。昨日の続きになる。自分の分3割人の分7割。
私はいつから機械になったのだろう?と思わずにはいられないAだったが、そんなことを考えても何も変わらない。
黙ってパソコンを立ち上げ、_危ない。昨日折りまくった折り鶴を社員用ロッカーに突っ込み、パソコンを打ち始めた。
「おはようございます♡」
「おっしゃ終わった!」
午前9時。書類の山を駆逐し尽くしたA。
望月が来たので休憩を称して逃げる。
「あ、まってぇ小泉さん、手伝ってほしいお仕事が」
「朝ご飯食べてくるんで大丈夫ですー」
若干可笑しい日本語を使いながら外に出るA。
久ひざのちゃんとしたご飯を食べようと言うのだ。
「聡司も行こ。なんか食べて良いから」
「もう月は出てねーんだよ」
Aはコンビニへと足を運んでいった。
____________________
な ん だ こ れ
コンビニスイーツを公園でのんびり食べて気分が良かったAの気分は一気に奈落の底に落とされた。
Aの目線の先には書類が散乱し、目も当てられぬ状況のデスクがある。
望月のと事務員のと…………。
私のじゃないのに?
3日で2時間しか眠っていない人間にすることなのか?
「Aどうし…………は?」
フワフワと近付いてくる聡司の声も途切れ、赤目が大きく見開かれる。
「愛里咲さんお似合いですわ!」
「同第?これも着て見てくれ。」
そして次に着せ替え人形にされて遊んでいる望月を見る。
私は無言で書類をまとめ、それぞれの自己中共のデスクに書類をお返しした。
「誰がやるかよ。頼まれてもねーし。ばーか」
若干というか大分言葉遣いが悪く自身のデスクに腰かける。
そのまま、自分の分の仕事を始めていった。
今日は帰る。
343人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幸日和(プロフ) - こちらこそ楽しかったです。ありがとうございました! (2023年3月13日 22時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 幸日和さん» 遅れてすみません ……!? 矢張り何回見ても凄いですね…!ユカちゃんまで下さるなんて…!(可愛い) 間の美人………そんな解釈もあったとは……そこまで考えてなかった笑 更新させていただきますね! 本当にありがとうございました! (2023年3月10日 18時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - 私的に夢主様は与謝野先生よりのナオミちゃんと与謝野先生の間の美人(?)という認識があるので,与謝野さんの公式のたち絵画像から模写した風になっているところもありますがご了承下さい。。 (2023年3月9日 0時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - こちらがURLです。 (2023年3月8日 23時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/1/a/2/1a2e1a3dac63fbae72c9e7b8c0b55331.jpg (2023年3月8日 23時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綾部伊沙 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e8e9c819a37/
作成日時:2022年11月9日 22時