【2j3j】平行線上の想い【合作】 (ページ23)

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なんだか少し恥ずかしいセリフを言ってしまった気がして、黛くんがなんて返事をするかそわそわと返答を待つ

「…ありがた迷惑」

「より悪くなったね！？」

どうあがいても彼に可愛げというものは芽生えないらしい。
でもそれが彼らしくて、そういう彼が好きになったから

自分の机に頬杖をつきながら、彼がめんどくさそうに課題写す姿を眺める
そんな時間がただ幸せで、くすりと笑みをこぼした

間のいいことに、同じタイミングで視線を気にした黛くんがこちらに目線を上げて、私の視線と絡み合う
黛くんは数秒固まったあと、ぱっと課題に顔を戻した

「こっち見ないでくれない？集中できないんだけど」

いつもより冷たく突き放されたように聞こえるその言葉
にやにやと自分を見つめてくる気持ち悪い奴だと思われてしまったのだろうか
…まぁその通りなんだけど
嫌われたくないのでごめん、と慌てて謝ろうとするも、黛くんの耳が少し赤らんでいることに気づいて、思わず口を閉じる

…え？

「ま、黛く…」

ガシャリ

私の声を遮るかの様に、黛くんは椅子を引いて立ち上がった

「もう写し終わったから」

そう言い残すと、並々と注がれる私の視線から逃げる様に教室を出て行ってしまう

教室の扉が閉まる音

廊下を少し早足で歩き去る音

この状況のせいで、おかしい位に速まる自分の鼓動の音

へにゃりと机に伏せる

頬に当たる机が、なんだかとても冷たく感じた

落ち着くために2、3回
息を吸って吐いて

少しだけ落ち着いた頭で、さっきのことを思い出す

いつも鉄仮面な彼の顔色を変えられた
その事実に期待しない方が無理だ、というもので

もしかして私

_____脈アリ、だったりしますかね…？