遊戯 ニコライ・ゴーゴリ ビターチョコレート ページ7
いつもと同じ、暗く無機質な部屋で目を覚ます。
扉も窓も無いこの部屋に入れる人はただ私以外にただ一人。
ニコライ・ゴーゴリ
道化師である彼だけがこの部屋から出ることが許される。
私はこの箱の中で一人、道化師の帰りを待ち、道化師が出かけることを拒む。
一人は怖く、寂しい。
足を動かすと付けられた鎖がジャラリとなる。
ふと、目の前に人が現れる。
「ただいま！」
『あ、おかえりなさい！』
「いきなりだけどクイズ！私は今何を考えているでしょうか！ヒントは遊戯(ゲーム)！あ、答え言っちゃった。Aちゃん、一緒に遊戯しよう！」
いきなりバァァっと話すのは先の道化師、ニコライ・ゴーゴリ。
『えーっと、いいよ？』
「君が勝ったら、この箱から出してあげよう。」
一筋の光が現れたような気がした。
遊戯に勝てばこの箱から出ることができる。
「簡単な遊戯だよ。神経衰弱、知ってるよね？」
『うん。』
慣れた手つきでカードを切り始める道化師。
「さぁ、スタートだ。」
結果から言うと、負けた。
「あー、楽しかった！」
『うっ、ひっぐ。』
「泣くほど悔しかったのかい？！ごめん。」
『…たい、』
「なに？」
『ここから、出たいよ。』
次から次へと大粒の涙が溢れ出し、日に当たらず白くなった頬を伝う。
ドス君やイワンさん、プシュキンさんに会いたい、話して遊んで少し前のように楽しく過ごしたい。
こんな所に居たくない。
「ドスくん達に会いたいの？」
『ッ？！』
それなりに離れたところにいるのに、首が絞められていて普通よりも驚きが大きかった。
異能力を使ったということを理解するのに多少の時間がかかる。
「私じゃダメなのかい？！」
『違っ』
「良い事を教えてあげよう！ドス君誰も、君のことなんて覚えちゃいない！君がここで死んでも誰も気づかないんだよ！」
『やめて！』
金切り声で叫ぶ私。
そんなことない、認めたくない。
「私以外君を必要としていない！私以外君に必要無いんだよ？！」
大きくなる声と比例するように首を絞める力が強くなる。
目の前が白く霞み、だんだんと頭の中が歪んでいく。
こと切れる前に見た彼の瞳に光はなかった。
しかし顔には、
【満面の笑みが浮かべられていた。】
「やっと二人きりだね。A」
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ヤンデレって難しいのね( ˘•ω•˘ )
家庭教師 森鴎外 ハイミルクチョコレート→←苦手 太宰治 ミルクチョコレート
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水上灯 - あのゴーグル恨んでやる、でちょっと笑いました(笑) (2022年10月13日 17時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 侍従長最高過ぎますｯｯｯｯ(泣) (2022年2月22日 0時) (レス) @page4 id: 5863b45db6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 雪乃さん» 大丈夫です(v^ー°) (2021年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - ミィさん» ですね（笑）なんか可哀想な感じになってしまいました() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 鮭大根大好きさん» きっと、きっと大丈夫です() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2019年12月27日 23時
