柱稽古〜しのぶ編2〜 ページ15
カタンッ。
蟲柱様が、ちゃぶ台に湯呑みを置いた。
隣には豆大福も置かれている。
しのぶ「どうぞ、遠慮せず食べてくださいね。」
大丈夫だよね、薬湯が入ってるとか、ない?
私は恐る恐るお茶を飲んだ。
彩「美味しい…。」
深い抹茶の苦味がじんわりと染み込む。
この渋い感じが落ち着いていて好き。
しのぶ「よかったです。あの…、りんは、いつも家ではどのような感じですか?」
彩「えっと、姉は…」
私は一瞬、考え込んだ。
お姉ちゃんは、いつも私に対して、どういう感じだったんだろう。
少しお姉ちゃんのことを思い出してから、私はキッパリといった。
彩「姉は、蟲柱様がカナヲさんに接する時みたいに私に接してくれています。本当の妹みたいに、
です。姉はやはり、家族に愛してほしいと思う欲求が強かったんじゃないでしょうか。
だから、自分が蟲柱様にして欲しかったことを、私にしてくれているんだと思います。」
しのぶ「…そうですか。」
蟲柱様は少し遠くを見るような目になった。
私は、勇気を振り絞って言った。
彩「あの!ご僭越ながら、蟲柱様の謝り方は、まだ浅いと思います。本当に反省しているので有れば、
態度で示すのはどうでしょうか?」
蟲柱様は、一瞬驚いたように私を見て、そしてコクリと頷いた。
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月坂柚花(プロフ) - 花歌彩さん» ありがとうございます! そんなに喜んでもらえて私もすごく嬉しいです(^^) (8月4日 9時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
花歌彩(プロフ) - 月坂柚花さん» アーヤァァァァァ、会えて良かったねぇぇえぇぇぇぇぇぇぇ、やっぱり愛の力はすっごいよぉ!!!!!砂原と結婚できてよかったねぇぇぇぇ!!!!!!! 書いてくださりありがとうございます!!めっちゃいいお話です (8月4日 9時) (レス) @page50 id: 4d38c11d54 (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 花歌彩さん» とりあえず、リクエストのお話書いて見ました! できれば感想をくれると嬉しいです! (8月4日 9時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
花歌彩(プロフ) - 月坂柚花さん» お願いします!!!!!! (8月2日 18時) (レス) id: 4d38c11d54 (このIDを非表示/違反報告)
花歌彩(プロフ) - 月坂柚花さん» お願いします!!!!!! (8月2日 18時) (レス) id: 4d38c11d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月坂柚花 | 作成日時:2023年5月19日 20時