２つの糸3 (ページ38)

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おまえが一番しっかりしろページ38

由良「ちょーっと待ったー！」

いつの間にか私の横をすり抜けてKZのみんなの方へ行った由良ちゃんが叫んだ。

若武「霜谷‼︎おまえ、家の都合でKZ辞めたのに…。また会えたんだな…‼︎その後は、どうだ？

　おまえだけでも立花にいじめられてない？」

だからいじめてないんだって！

由良ちゃんはキッと早乙女さんと雪山さんを睨むと、指差して言った。

由良「この人たち、嘘ついてます！彩ちゃんは誰もいじめてないですし、むしろ私と早乙女さん、

　雪山さんとにいじめられてました！それに、今日のバンドは元々、彩ちゃんが歌う役と前から

　決まってます！騙されないで、ください！」

早乙女「ちょっとちょっと、由良ぁ、しっかりしてよぉ♡みんなぁ、由良はねぇ、立花さんにぃ、

　洗脳されているのぉ♡ほら由良ぁ、目を覚ましてぇ♡」

まずはおまえがその口調から目を覚ませ。

おまえが一番しっかりしてよ。

と暴言を吐いt…、思ったのはここだけの秘密です。

小塚「これって、どっちが本当のことを言っているの？」

小塚さんがオロオロと3人の顔を伺う。

上杉「ウソついてんのはそっちの2人だけど。」

翼「自分のこと棚に上げて言うけど、こいつらの嘘も見破れねえようじゃ、探偵失格でしょ？」

りん「あなたたちが一番目を覚ましてよ！」

みんな…‼︎

私は、みんなが守ってくれたことが嬉しくて、歌うまであと少ししかないのに、涙がポロポロと流れた。