２つの糸3

私が…、ボーカル⁉︎ ページ34

生徒「立花さん、めっちゃ似合ってる。可愛い‼︎」

生徒「キュン死にする！」

生徒「早乙女様もよかったけど、立花さんの方がいい！」

えっ、えっ、えっ…。

クラス中の視線が全て私に刺さるから、私は恥ずかしくて赤面。

そのうち、一人の生徒が言った。

生徒「ボーカルは立花さんでいいんじゃない？」

はいっ⁉︎

彩「え、何言って…」

私が反対しようと口を開くと、マリンと由良ちゃんも言った。

マリン「まあ、立花は私の次に可愛いからな。ボーカルやってもいいと思う。」

由良「そうだよ！彩ちゃんは世界一可愛いんだから！」

えー…

やだ、目立ちたくないし。

ところが、私の期待も虚しく、学級委員が言った。

学級委員「じゃあ、まだ多数決は採ってないけど、多くの人が立花さんに票を入れているので、ボーカルは

　立花さんにします。」

クラス中に拍手が沸き立つ。

私はというと、どよーん…、としていた。

そして、更に余計なことを、誰かが言った。

生徒「あのっ、駄作者もあんま曲知らないから(←おーい、余計だよー)、honey worksの今一番人気な曲、

　『可愛くてごめん』を歌うのはどうですか？」

えっ、前聞いたことがあるけど、確かサビに「chu！可愛くてごめん」っていうフレーズがあった気が…。

それを歌うの…？

全員-彩「いいね！決定！」

…、文化祭、休もうかな。

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