２つの糸3 (ページ25)

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私の火傷ページ25

お館様「一旦、りんは隣の部屋に寝かして置いたよ。」

すみません、色々と。

さっきも空気にしちゃって。

そういえば…

彩「そういえば、私お姉ちゃんに生きているってバレていいんですか？」

お館様「うん、大丈夫だよ。桜屋敷を燃やした犯人に遭遇したのなら、隠していても意味がないからね。」

なるほど。

お館様「あと、しのぶが彩に言いたいことがあるらしいよ。」

そう言ってお館様は、蟲柱様に目配せした。

蟲柱様はおもむろに立ち上がると、私のすぐそばに近寄った。

しのぶ「彩さんの手の怪我は、火傷によるものです。それによる損傷は、とても酷いものでした。

　最悪の場合、手が機能しなくなる可能性もあったのですよ。そして、今回戦った2人の鬼は、どちらも

　火を使う血気術は扱っていなかったそうです。煉獄さんの呼吸によって出る炎は、

　あくまでエフェクトですから、火傷することなど絶対ありません。ですから考えられるのは、

　彩さんの付けている数珠玉、それだけです。」

蟲柱様は先程のことがなかったように淡々と微笑みながら話した。

しのぶ「その数珠玉、一体どなたからいただいたものですか？」

彩「えっと…、桜屋敷に火をつけた者にです。」

私はあえて、砂原の名を出さなかった。

砂原の名を出したら、もう会えなくなる気がしたから。

そのとき、襖から声がした。

？「お館様、失礼致します。」

私は驚きが隠せなかった。

だって、入ってきたのは、隠…のかっこうをした、砂原だったから。