２つの糸3

数珠玉の呪い ページ14

私は横転する列車の中で今自分にできる最大限の事をしようと思った。

桜の呼吸の中で身を守るための技は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ふぁーーーー…(←桜の呼吸音です)

彩「桜の呼吸…、同慶の情…、咲き溢れ！」

とにかく、大きく！

大きく刀を振るんだ！

刀が振られた面積分、防ぐことが出来る。

今衝撃を防げるのは…、私だけ‼︎

炭治郎、伊之助は鬼の首を切ってそれどころじゃないだろうし、禰󠄀豆子さんや善逸は

攻撃系の技しか持っていない。

炎柱様も起きたばかりでまだ本調子ではないかもしれない。

それは、私に乗客全ての命を、私が預かっているのと同じことだった。

目標は、乗客全員無事であること！

多少は怪我人も出るかもだけど…

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ビリッ！

その時、私の腕に巻いてある数珠玉が燃えるように熱くなった。

痛い！

思わず刀を手放してしまいそうだった。

けど、このままだと大勢の人がﾀﾋんでしまう！

乗客の方も…、そして霜谷さんも…‼︎

もしかしたらこれから、霜谷さんと仲良くなれるかもって、思っていたのに…‼︎

私は、霜谷さんの顔と、そして、私に数珠玉を付けた邪悪な顔をした砂原の顔とを思い浮かべた。

あんな砂原に、負けるわけにはいかない！

思い通りにはさせるものか！

数珠玉の呪いに屈するほど、私はか弱くないんだから！

上弦の参→←列車の横転

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