上杉君 ページ8
学校が終わり、私はお姉ちゃんと一緒に秀明に向かった。
お姉ちゃんは今、小学生のとあるクラスの臨時教師をしているんだって!
私なんて自分の勉強だけで手一杯なのに、お姉ちゃんはすごいな〜。
りん「じゃあ私は職員室に行くから、kzの人たちに何かされたら来てね!」
彩「はい!お姉ちゃん頑張ってください!」
りん「ありがとう、彩ちゃんも頑張ってね♪」
お姉ちゃんが職員室に消えた瞬間、私は腕を引っ張られた。
彩「きゃっ。」
力的に振り払うことも出来たけど、あまりにも急すぎて対応出来なかった。
お姉ちゃんならすぐに振り払えたのかな…
やがて私は談話室に引っ張られた。
速度が緩まったので、私は引っ張っている人の顔を見た。
彩「…上杉君⁉︎」
私の腕を引っ張っていたのは上杉君だった。
上杉「…座れよ。」
上杉君は顎でソファを指した。
彩「どうも。」
上杉君は敵なんだ。
少しも気を緩ませないように気を張り詰めながらソファに座った。
彩「それで、強引に私を連れてきて何かようですか?」
どうせいじめっ子たちに謝れ、とかそういった内容だろう。
ところが上杉君は予想外のことを口にした。
上杉「立花、すまなかった。俺が悪かった。」
彩「はいは…えええ⁉︎」
私の耳おかしくなったのかな?
でも上杉君は真っ直ぐな目で私を見つめて言った。
上杉「そもそも立花がいじめなんてするはずなかったんだ。なのにあっさり騙されてすまなかった。
この前言っていたいじめられたって話、本当なんだろ?辛かったのに俺らは裏切っちまった。
本当に申し訳ない。」
彩「…上杉君。」
私は静かに言った。
彩「もういいんだよ。勇気を出して謝ってくれて嬉しかった。
…他のkzメンバーはまだ私のことをいじめっ子だって思っているの?」
上杉「ああ、俺以外立花のことはいじめっ子だと認識している。」
彩「そっか…。」
私はしんみりと言ってから上杉君に微笑んだ。
彩「上杉君、私の今の苗字は花ノ宮 彩だから、そう呼んで、ね?」
すると上杉君はパッと顔を輝かせ頷いた。
上杉「ああ、花ノ宮。」
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月坂柚花(プロフ) - Beleさん» ワオ!私もこれゴキブリ使って大丈夫かな〜って思ったけど結局使っちゃったw (2023年2月14日 6時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
Bele - 月坂柚花さん» 「ゴキブリ」で吹いたWww (2023年2月13日 22時) (レス) id: e42f19255b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - yuzukaさん» ありがとう! (2023年2月13日 20時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
yuzuka - 久しぶり!!お話面白いね (2023年2月13日 14時) (レス) @page50 id: e91cbbbf82 (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - Beleさん» あはは(^◇^;) (2023年2月12日 12時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月坂柚花 | 作成日時:2022年12月27日 20時