２つの糸 (ページ7)

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正論では？ページ7

私は靴箱から上履きを出して履こうとした。

しかし、中に画鋲が入っていることに気づいて急いで抜き取った。

彩「今日はまた一段と酷いな。」

さすがに画鋲まではされたことなかったので、少し驚いた。

その時、

？「立花。」

誰かに呼ばれた。

彩「はい？」

私が返事をして振り向くと、しの…、七鬼君といじめっ子たちがいた。

私は少し顔を顰めてから、ポーカーフェイスに変えて冷静になった。

彩「…あの、どうかなさいましたか？」

七鬼「その画鋲、こいつの上履きに入れようとしただろ？」

彩「いえ、何故か私の上履きの中に入っていたのでとりあえず落とし物として

　届けようとしていたところです。その子の上履きに入れたところで私に得はありませんから。」

私は穏便にその場を済ませようとした。

彩「それではこれで…」

すると、七鬼君は長い腕を伸ばして足止めした。

七鬼「すぐに言い訳が出る口だな。というかこいつらに謝れよ。仮に今の話が本当でも

　いじめたのは事実だからな。」

彩「いじめたから謝れ、とはそちらの方が言うべきでは？そもそも複数:1人でいじめられると

　思いますか？それにkzの皆さんよりも先に先生にいじめられたと伝えるのが

　普通ではないでしょうか？」

一応正論だと思う。

でも、七鬼君は軽く私を睨みつけた。

彩「話が以上でしたら、ご機嫌よう。」

私は七鬼君の腕の上に軽く飛び乗ってから向こう側に降りその場を去った。