２つの糸

雷と家族構成 ページ41

ドゴォーン！！！

‼︎

彩「今、雷の音がしなかった？」

炭治郎「ああ、雷雲の匂いはしないと思うけど…。匂いで鼻がやられているからよくわからないな。」

確かにこの山は匂いが強いから鼻の効く炭治郎は辛いよね。

私は同情しながら音のした方向を見た。

あの音、自然に起きたとは考えにくい。

多分、善逸が来たんだと思う。

私は密かにそう考えながら炭治郎たちに着いて行った。

その時、目の前にさっきよりも小さな女の子の鬼が現れた。

彩「炭治郎‼︎伊之助‼︎」

私は2人に声をかけながら前に飛び上がった。

彩「桜の呼吸…愛染の情…狂い咲き‼︎」

鬼も攻撃をしてくる。

そう思ったのに、鬼は背を向けて逃げ始めた。

彩「待っ…」

ところが、ズシーンッと重たい音が聞こえ、見上げると上には大きな鬼がいた。

女の子の鬼「お父さん…‼︎」

てことはさっきの男の子の言っていた“家族”と話をつなげると、さっき切ったのはお母さん、あるいは

彼のお姉さん。

今の女の子の鬼はお姉さんか妹。

この鬼は女の子の言い方からして一家の大黒柱、お父さんだ…‼︎

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