２つの糸

最終選別5 ページ18

炭治郎「その子から手を離せ！でないとこの腕を折る！」

え、腕を折るのはダメだと思うけど…

ハラハラしながら見守っていると、炭治郎君の手に少しずつ力が入ってきた。

彩「炭治郎君、如何なる理由があっても人を傷つけるのは法度に触れますよ！手を離してください！」

私は思わずそう言った。

あと少しで腕が折れる…、というところで炭治郎君の手が止まった。

傷だらけの子は炭治郎君の気迫に驚いたのか、白髪の女の子から手を離した。

よかった…

すると、金髪の子から声をかけられた。

？「えへへ〜、初めまして〜！俺、我妻 善逸だよ〜！君強いし優しいし可愛いよね〜！」

彩「はぁ…」

曖昧に頷きながら首を傾げると、善逸君は身を乗り出すようにして言った。

善逸「だからさ〜、俺と結婚して〜！！！！！」

…え？

彩「いや、善逸君、何を言っているんですか？」

私がそう尋ねると、善逸君は興奮気味に叫んだ。

善逸「だって俺弱いんだよ〜‼︎俺、すぐﾀﾋんじゃうの！だから俺と結婚して、

　 俺のことを一生守ってくれよ〜！」

彩「えっと…」

私が困惑していると、炭治郎君が近づいてきた。

炭治郎「君！彩さんが困っているだろう⁉︎それに君は強いと思う！自信を持つんだ！」

炭治郎君はそう説得した。

それでようやく善逸君は私から離れて、炭治郎君も元の場所に戻った。

それから隊服のサイズを計り、玉鋼を選んで退散した。

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