２つの糸

最終選別4 ページ17

やがて、目の前に藤の花が咲いていた。

彩「＿＿7日間、生きられたんだ…」

藤の花の中から出ると、最終選別前と同じ双子のような女の子が立っていた。

何人生き残ったんだろう…

そう思って辺りを見回すと、金髪の子、蝶の髪飾りをつけた子、傷だらけの子…

＿＿＿＿＿そして、炭治郎君がいた。

彩「炭治郎君！生き残ったんですね！」

私が声をかけると、炭治郎君は私に気づいた。

炭治郎「彩さん！生きて出られたんですね…！よかった…、よかった…。」

炭治郎君が目に涙を溜めていたので、私は慌てて

彩「そ、そんなに泣かなくても…」

とオロオロしてしまった。

やがて、女の子たちが口を開いた。

(中略)

私の腕に一羽の鎹鴉が留まった。

翼の中に半透明な七色の羽が混じっていて、とても綺麗だった。

彩「あなたのお名前は？」

私がそう尋ねると鎹鴉が流暢に喋った。

？「私の名前は紅桜(クオウ)。よろしくね。」

紅桜…、素敵な名前！

他にも金髪の子以外には鎹鴉が届いた。

みんな鎹鴉に満足していたけど、傷だらけの子は気に入ってなかった。

？「どうでもいいんだよ、鴉なんて‼︎刀だよ、今すぐ刀を寄こせ！鬼殺隊の刀、色変わりの刀！」

何でそんなに焦っているんだろう。

さっき女の子達が刀を作るには玉鋼を選んでから少なくとも10日はかかるって言っていたのに…。

傷だらけの子は白髪の女の子の髪を無造作に掴んだ。

痛そう。

すると、炭治郎君が動いた。

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