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伊之助の過去と童磨 ページ1

童磨「いつだったっけなあー?」

そう言って童磨は指を頭の中にブッ刺した。

うわっ…

しばらくして童磨は楽しそうに笑った。

童磨「そうだそうだ、思い出した。あれは数年前のことだよね?」

童磨が話し始めた伊之助の過去は想像を絶するものだった。

童磨は昔、旦那さんから虐待を受けていた伊之助の母、琴葉さんと伊之助を保護していた。

でも、琴葉さんは童磨が鬼であることを知り、伊之助を連れて逃げようとした。

けれどもそれが無理だと悟った琴葉さんは伊之助を崖から落として守ろうとした。

そして、伊之助は今まで生き延び、琴葉さんは童磨に食われタヒんでしまった。

彩「そんな…」

カナヲ「伊之助にそんな過去があったなんて…」

伊之助「…」

しのぶ「よくそんなことをのうのうと言えますね?」

童磨「わあ、嬉しいなあ、褒め言葉として受け取っとくね?」

…‼︎

童磨「でもね、ボクにはもう時間がないんだ。猗窩座殿がもう負けてしまったと聞いたからね?」

猗窩座?

童磨「たった一人の親友だったのに…」

童磨はそう言って泣き始めた。

カナヲ「‼︎」

あ、カナヲ姉さんも気づいたか。

私はカナヲ姉さんに目配せした。

うん。

カナヲ、彩「もう、嘘ばかり吐かなくていいから。」

童磨「…。どういうことかな?」

彩「あなたは悲しみのあまり頬が青ざめることもなければ、逆に怒りで頬が紅潮することもない。」

童磨「それはね、ボクが鬼だからだよ。」

カナヲ「鬼はずっと瞳が潤っているから瞬きすることはないけど、血は巡っているから頬の色は変わる。」

彩「本当は全部、どうでもいいんでしょう?」

カナヲ「それなのに、嬉しいふり、悲しいふり…ふふっ、滑稽だね、馬鹿みたい。」

カナヲ、彩「あなた、なんのために生まれてきたの?」

ここまでカナヲ姉さんと息があったのは初めてだった。

カナヲ姉さんも驚いている。

童磨「今まで随分たくさんの子と話してきたけど、そんなことを言った子は初めてだよ。

  どうしてそんな酷いこと言うのかな?」

童磨が怒り始めた。

今なら…

童磨の逆鱗→



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月坂柚花(プロフ) - 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん» ありがとうございます(*^^*) (2022年12月15日 18時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - うわ〜!!完結おめでとうございます!! (2022年12月15日 18時) (レス) @page27 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 花恋さん» ありがとうございます! (2022年12月12日 18時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
花恋 - 月坂柚花さん» 最後まで読ませていただきました!凄く感動しました(*´꒳`*)次回作も楽しみです!頑張ってください♬ (2022年12月12日 17時) (レス) @page27 id: 9a70c2633a (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - yuzukaさん» ごめんね、ホントは花雪姉妹だった(-_-;) (2022年12月12日 13時) (レス) id: 1528352b93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月坂柚花 | 作成日時:2022年11月22日 20時

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