一番星の生まれ変わり

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アイ「別に、何でもないよ！」

ステージに立っている時みたいに、嘘をふりまいた。

なんで、わかったんだろう。

私は、ずっとモヤモヤしていた。

本当に、私は人を愛せているのかって。

鬼殺隊の人は、鬼を憎んでいる。

愛している人を、鬼に殺されたから。

しのぶさんも鬼を憎んでいる。

愛しているカナエさんを、鬼に殺されかけたから。

じゃあ、私は？

もちろん、カナエさんは心配だよ？

でも、鬼に対する、憎しみの感情が浮かんでこない。

私は、アクアとルビーを愛することが出来た。

でも、この時代には、アクアとルビーはいない。

この世界には、私の愛せる人はいないの？

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壱護「嘘が本当になるかもしれねえぞ？」

アイ「嘘でも……愛してるって、言っていいの……？」

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もう一度、嘘つきになろう。

嘘は、私にとって、とびきりの「愛」だから。

鬼殺隊に入って、鬼を狩りながら、いろんな人に愛をふりまけば、本当に人を愛せるのかも

しれないから。

アイ「カナエさん！ 私、鬼殺隊に入る！」

カナエ「！ やめた方がいいわ！ 大怪我をするかもしれないし、アイにも普通の女の子としての

　幸せを手に入れてほしいもの！」

アイ「そんなの、前の世界で手に入れたし……ﾎﾞｿｯ」

カナエ「？」

アイ「ううん、何でもない。カナエさん、私が鬼殺隊に入りたいのは、鬼を憎んでいるからって

　いうよりかは、『人としての幸せ』を見つけたいからだよ！」

心配そうな顔のカナエさんに、手でokサインを作った。

アイ「大丈夫大丈夫！ だって私だよ？ きっとうまくいくに決まってる！」

カナエ「……わかったわ。でも、本当にやめたくなったら、やめていいのよ？ 無理は

　しないで、いいわね？」

アイ「りょーかい、りょーかい！」

これが、私が一度死んでから、鬼殺隊に入るまでの物語。

これから、私の人を愛するための戦いが、幕を開ける……！

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大正コソコソ噂話

アイは、鬼殺隊では星野アイ、ではなく、アイとだけ名乗っている。

理由は、アイドル時代もそうだったから。

また、蝶屋敷の髪飾りではなく、ウサギの髪飾りをつけているのは、アクアとルビーの事を

忘れないようにするため。

7→←５

ラッキーキャラクター

黒川あかね「ん？　もうカメラ回ってる？　テヘッ。」

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