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有一郎「アイさん、どうしたの?」
アイ「あっ、ううん。別に、なんでもないから大丈夫!」
そう言うと、無一郎くんは私の目をじっと見つめた。
うわ、嘘吐いてるのバレちゃった?
柱って、みんな鋭いとこあるからなぁ。
アイ「そっ、そういえば、無一郎くんの記憶障害って、生まれつきのもの?」
話題を変えようとして、私はそんなことを言った。
無一郎「ううん、有一郎の話だと、鬼に襲われた時……から記憶障害を患ってるって。」
アイ「そっかぁ……。辛いよね、記憶していられないのって。」
無一郎「…………」
アイ「楽しいって思ったことも、嬉しいって思ったことも、全部忘れちゃうんでしょ? 私は、そんなの
嫌だな……。」
無一郎「まあ、忘れたことも忘れちゃうからいいんだけど……」
アイ「うん、でもさ、人って、それまでの経験から進歩することができるでしょ? 今までのことを
どんどん忘れちゃったら、私たちは成長できなくなっちゃうよね。」
無一郎「……うん。」
アイ「私は、結構忘れっぽいとこあるし、自分の子供の名前も忘れちゃうくらいなんだけど、それでも、
アイドルをやっていた時は、みんなを愛するために、忘れっぽいのを治そうとしてきたよ。だから、
無一郎くんもきっとできる! だって私でもできたんだよ?」
そう言うと、無一郎くんは納得したように何度も頷いた。
少しは、お役に立てた……のかな?
ラッキーキャラクター
黒川あかね「ん? もうカメラ回ってる? テヘッ。」
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Bele(プロフ) - 月坂柚花さん» うん!ありがとう! (2月8日 20時) (レス) id: 6b934462d9 (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - Beleさん» 中学校生活って、意外とあっという間だから、一日一日を全力で過ごしてね! Beleさんの小説、ひと段落ついたらまた引き継ぎお願いするね〜 (2月8日 20時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
Bele(プロフ) - 月坂柚花さん» ありがと〜!来年から中学生だー‼︎ (2月7日 22時) (レス) id: 6b934462d9 (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - Beleさん» ううん、中高一貫だから、しばらく受験はないよ〜(テストはヤバいけどw) 合格おめでとう! (2月7日 20時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
Bele(プロフ) - 月坂柚花さん» ありがと〜!無事第一志望合格しました!柚花さんってもしかして今年受験生だったっけ? (2月7日 20時) (レス) id: 6b934462d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月坂柚花 | 作成日時:2023年9月17日 10時