一番星の生まれ変わり

31 ページ36

宇髄「ああ、アイは、なんで俺が毒にやられてるって思ったんだ？」

アイ「へ？」

宇髄「俺が昨日鬼と闘ったのは、応援にきた伊黒と竈門ら以外まだそこまで知られていない。しかも、

　昨日は任務がなかったアイがそのことを知っているとも考えにくい。どうして毒のことを知って

　いるんだ？」

アイ「そ、それは……」

予知夢を見たから……なんて言って、信じてもらえるのかな？

でも……

ー4年前

しのぶ「アイ、よく聞いてくださいね。アイが予知夢を見れることは、私とアイだけの秘密です。」

アイ「え、どうして？」

しのぶ「もしも、悪い人たちの耳に入ったら、アイの力は悪用されてしまうかもしれません。アイの力は、

　まさに毒にも薬にもなる、特別な力なんです。だから、どんなに信頼している相手にも、よっぽどの

　事情がある時以外は言わないでください。いいですね、指切り拳万、約束です。」

ーー

アイ「えーっと……」

どうする？ どう切り抜ける？ アイドルの「アイ」なら、どう答える？

私は、そっと手をピースサインにして、顔に近づけた。

アイ「なーいしょ★」

宇髄「おいおい、それはないだろ。」

アイ「また機会があれば……教えるかもしれないよ？」

須磨「でっ、でも！ 私も気になります〜！」

マキヲ「どうしてもダメなのかい？」

雛鶴「少しでいいので、教えていただけませんか？」

アイ「無理なものは、無理なんだ。ごめんね。」

32→←30

ラッキーキャラクター

黒川あかね「ん？　もうカメラ回ってる？　テヘッ。」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す