.(小話) ページ6
ユリウス「さっどんどん行くよ」
ユリウスは楽しそうに移動中も話してくれた。気を使っているのか一度も話は途切れなかった。いつもは適当に返事をするが言葉が口から出てこないせいで私はずっと何も言わなかった。
(何も思っていないはずなのに気を緩めば涙が出てきそうだ)
ふと隣に浮いているウンディーネを見やる。毎日同じ顔をして無表情だが、きっとこの子にも負担がある。精霊魔法を撃つ時と同じように魔導書がない状態でいることは負担があるはず。早く魔導書を持ちたい。嗚呼そうしたらどうしようかな。
「……そうしたら魔法騎士団にでも入ろうかな」
思わず口から出てしまった言葉に慌てて口を閉じた。ユリウスはキョトンとしながらこっちを見ていた。明らかにバレてしまった本心に仕方なく口を開けた。
「
そのために今日この日、色々な団を見回ろうと思えた。
ユリウス「君ならきっと立派な魔法騎士になれるよ」
魔法帝のくせに姫を危険に合わせていいのか、と思ったがそれは言い訳だとなんだか笑えてきた。
「じゃあ
それなのに
つまりは魔法帝の実績、信頼がコツコツと積まれてきた証。
「面倒くさいのは苦手だけど、
私はその時初めて、
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作者名:ゆき | 作成日時:2019年1月20日 18時