検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:20,112 hit

*騎士団と姫 ページ5

A・キーラ・クローバー
偽名)A・キーラ

現在の歳:13歳
アスタと会う時:15歳

容姿:真っ黒な服装。右耳に月のピアス。それを外すと月がクローバーに変わり、髪も伸びて元の姿になる。

性格:父親が嫌い。自分があんな父親の娘だと思うと吐き気がする。”国王”の単語が出てくるとキレる。自覚はないが差別的。



_____


「へー、ここが翠緑の蟷螂か。カマキリの団なのに虫がいないんだ」

ユリウス「カマキリがいるから”翠緑の蟷螂”じゃないんだよ」

姫は興味なさげに「ふーん」と返すだけだった。

内心唸りながら考えた。
もっと興味を持って欲しいんだけど、アピールポイントが少なすぎるかな?興味を持ってくれればこの子はきっと強くなると思うんだけどな。

そんなことを思っているとジャックがてわざわ出てきてくれた。

ジャック「カカッ。このチビが姫か」

「姫ってわかってるのにその本人の目の前でチビって言う?」


バチバチと火花が散る中「まあまあ」と落ち着ける。姫は案外血の気が多く、売られた喧嘩は買ってしまうようだ。

何度止めても”お坊ちゃん”や”チビ”、”お子様”等の言葉をかけられれば自分に負担がかかるのも気にせずに精霊魔法を撃ってしまうし、すぐに目をつけられてしまうし…。


放っておけないというか…あぶなかっしいというか……。




ふと、当たり前のことを見落としていたと顔を上げ真剣にAに問いかけた。

ユリウス「そういえばどうして魔導書を持つ前から精霊がいるんだい?」

そんな当たり前の質問にいつもように姫は答えた。

「……分からない。生まれた時からいる気がするけど、憶えてるのは4歳の時からだよ。この子はずっとそばにいてくれた。
自我はあるのに一度も喋ってくれたことは無い。…けど、きっと魔導書を手に入れれば……きっと話してくれる」

悲しそうに語るの頭を何となく撫で、精霊を見た。虹色の少し派手な服を着た小さい精霊。いつ見ても同じ顔をしている。色々不可解な点はあるが、とりあえず今はあまり詮索しないことにしよう。


それから翠緑の蟷螂団をあらかた見回った後ジャックにお礼を言ってまた違う団へと移動する。

その間、姫は一言も喋ってはくれなかった。




ユリウス(余計なことを聞いてしまったかな…)

.(小話)→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆき | 作成日時:2019年1月20日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。