復讐という名の約束【剣の王国】 (ページ5)

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第4篇ページ5

終わったと思ったら終わってはいなかった

エアリエル、と呼ばれたサーベルがピタッと止まった

「!!!?」

『(この尾紐は…!!)』

「この紐さっきの…！」

「光芒の尾紐(グレイプニル)」

一人の青年がゆっくりとこちらに来た

赤髪で目も赤いその姿は円卓の五部族の竜飼いのようだ

アルフレドが小人(ピグマイオイ)と取引をし手に入れたSPELL(スペル):グレイプニル

光芒の尾紐(グレイプニル)とは
「ピグマイオイ」種の「油売り」の部族が断承するspellである

「ピグマイオイ」とは広義の小人族のひとつ。体長は１５～２０センチェーテル。
※１エーテル＝約１メートル
２つの小国家を持っているとされるが、その所在地は不明

このspellは高い木の上になるヤシ油の実の採集に用いられるほか、動物の狩猟にも適する

それは細いが強度のある特殊な紐＿。
一瞬で敵を捕らえる

魔の枷。

「今度は下…！」

光芒の尾紐の弱点は紐を形成する前に光の筋が見えること反射神経の良い動物には紐の出現が察知され、捕らえる前に逃げられてしまう

「くっ…！」

そこでだ

「疑似餌の釣り針合わせ(フッキング・グレイプニル)」

対策として…予め紐を罠(トラップ)の形に形成しておく

光の糸をわざと見せ獲物を罠へと誘導する

「紐が上がっ…!!?」

『おおっ！✨』

「更に応用編」

「な、何？！もしかしてあやとりしてるの?!!」

次々と光芒の尾紐がピッピッとはられていく

「完成

空腹蜘蛛の綾取り寝床(ハングリースパイダー・グレイプニル)」

『さっ、さすがアル！！』

未だにキラキラとした目をやめないAは呟いた

「おかえりアルフレド」

『エコーのせいで足をやられそうだった』

『人って怖いねアル。あんな躊躇なく刺してくると思わなかった』とカタカタと震えながらアルフレドの後に隠れる少女

年はアルフレドのいくつか下

目は海のような深い青。髪は黒く、肩までだ

小柄で身長はとてm…少し小さい

「私のエアリエル!!返して!!」

叫んだ時にグレイプニルを足場にしspellを使った

「また竜巻！

…あれ？飛んでかないぞ」

が、エアリエルは彼女の元に飛んでいかなかった