After Story �� ページ37
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目の前でノートと教科書を交互に見ながら僕にどう教えようか考えてくれているのは、旧末っ子と呼ばれる彼。
現在僕たちがいるのは楽屋の真ん中、マンツーマンで勉強を教えてもらっている最中だ。
彼の教え方はとても分かりやすい。以前番組の企画でやったように、こういう関係の仕事でも十分食べていくことができただろう。
あんなに難しいと感じていた応用問題も、彼の手を借りれば驚くほど早く終わる。自分の頭が良くなったと錯覚してしまうほど。
ただ、喜んでばかりもいられない。…そう、刺さっているのだ。彼の恋人からの鋭い視線が。
他の場所で二人でいる所を見かけた時も、彼と話す相手に同じ視線を送っていた。…被害者多数ということだ。
きっと危機感をあまり持ち合わせていなさそうな彼のことが心配なんだろうが…
“手なんて出す訳ないのに。”
ab「ラウ？…疲れちゃったかな、一旦休む？」
「あーごめん、ありがとう。でも大丈夫、今かなりいい波に乗ってるところだから！」
ab「ふふっ、それは良かった。」
後ろから感じる落胆の雰囲気。…休憩を挟んだら間髪を容れずにこちらへ来るつもりのくせに。でも勉強中に邪魔をするようなことはしない、それが彼のいいところ。
いつだったか彼の嫉妬度は2%だと聞いたことがある。その時は特に気にも留めなかったが…今思えば「嘘をつけ」と言いたくなる。
それ程までに分かりやすい態度をとっている。寧ろ隠す気なんて無いのではないか、と問いたくなるほどに。
ab「ラウールは本当に頑張り屋さんだね。」
「阿部ちゃんにそう言ってもらえると嬉しい！」
目の前の彼もそうだ。今では幸せそうな表情を浮かべているからいいものの、少し前までは苦しそうな表情を隠しきれていなかった。
そんな状況で他の兄達が自分よりも気付いていなかった、と知った時には驚いた。もちろん例外はいるけれど。
iw「目黒、次お前の番。」
mg「…分かりました。」
どこか不機嫌そうに撮影に向かう彼。それもそうだ。いざ仕事場に来てみれば恋人は既に捕まっていたのだから。
彼も、元気な声で恋人を送りつつ寂しそうな雰囲気がダダ漏れだ。
それに…不安そうなその顔は、僕たちに報告してくれたあの日から一向に晴れていない。
「ねえ、阿部ちゃん。」
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
