After Story �� ページ35
kj side ※心の声は標準語です
久しぶりに飲みに行こうと誘ってくれた彼。本来、彼はお酒に強い…はずだった。
mg「こぉじぃ…なんで阿部ちゃんはしっとしてくれないのぉ？」
「そんなん俺に聞かれても…。」
mg「ｸﾞｽｯ…おればっかぁ。」
そんなに泣き上戸だったのかと問いたいほど、目の前で涙を流している彼。話題は、つい最近彼が捕まえたうちのグループのお姫様について。
「ほら、阿部ちゃんは…我慢するタイプやって、めめも言っとったやろ？」
mg「わかってる…わかってるけどさぁ。」
可愛らしいお姫様には、甘やかし護ってくれる優秀な騎士が五人もいた。それは彼も周知の事実だろうし、ファンでさえそれに納得する人は少なからずいるだろう。
お姫様とはいえ男。…でも、どうしてだか危なっかしく見えてしまう。彼は、そんな人だ。だから目の前の男も惹かれたのだろう。
雑誌の表紙が決まれば二度もサーバーをダウンさせるこの男。髪を切るだけでネットニュースになってしまう。
そんな男が惚れたのは紛れもなく男で、同じグループのメンバーだ。
お互いの職業も、性別も、世間一般的に見れば恋愛というものには厳しい。だからこそ、今彼は不安を俺にこぼしているんだろう。
「あ〜〜もう、俺が話聞いたるから、惚気でもなんでも話してみい！」
そう言えば少し機嫌を直したのか、ポツポツとお姫様の可愛いところを上げだした。
mg「りょーへぇががんばってるから、おれもガンバルんだぁ…。」
いつの間にかお姫様を愛称から下の名前で呼び捨てにし始めた彼。しかも、どことなく眠そうだ。まさか寝たりしな…
mg「ｽｩ…ｽｩ」
…分かっていた。こうなることくらい予想していた。俺は文句を言える立場ではない。だってグループ内で唯一気付いていなかったから。
仕方がないから彼が寝ている写真を撮って、とある人物…基、彼の恋人にその写真を送った。
［めめが酔っ払って動けないから迎えに来てくれへん？］
ab［分かった、すぐ行くね。］
すぐさま返ってくる返信。…断じて言うが、これは決してマウントではない。怖い五人の騎士たちに誤解されないようにしなくては。
公の場面では、どちらかというと俺の方がこの男に甘えている画が多い。
その分、プライベートでのこういう姿を見るとやはり年下なのだと微笑ましく思える。
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
