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mg「っはぁ…すみません。遅く、なりました。」
ab「あ！めぇぐろぉ〜。」
彼の恋人に連絡をした。「すぐ行きます。」と、既読から返信までが異常なほど早かった。
それに全く遅くない到着。むしろ、早いくらい。それで遅いなんて…恐ろしいな。
「悪いね。俺も、途中から阿部ちゃんがペースも度数も上げてたの気付かなくて。」
mg「それは…しょうがないですよ。」
苦笑いをするイケメンくんの表情に裏なんてきっとないはずなのに、どこか恐ろしい。俺と彼が二人きりで食事…なんてのも嫌だろうし。
mg「あ、そうだ。�眞呂�んも送っていきましょうか？」
そんな失礼なことを考えていた俺に向かって、イケメンくんはスマートにそう声をかけた。…不覚にもキュンとしてしまった自分が憎い。
「あぁ…いや、俺はいいよ。そこまで酔ってないし、家も遠くないから。」
mg「そうですか？そういうことなら…」
もちろん嘘だ。でも俺はこの二人の空間に耐えられる自信が無い。先程彼の可愛らしさと戦うことすら出来なかったのだから。
それに、イケメンくんにとっては俺がいない方が好都合だろう。もちろん、先輩に対して敬意を欠かさない彼だ。軽く頭を過っただけだと信じたい。
mg「じゃあ、連れていきますね。」
「うん。気を付けてね。」
mg「�眞呂�んも。」
自分の肩に彼の腕を回して立たせたイケメンくん。高身長同士だから成り立つ図だな…なんて思いながら後ろ姿を見ていると
“…ん？”
力が抜けて垂れ下がった彼の手、人差し指と中指が伸ばされ他の指は握られている。まるで、俺に見せつけるように。
「やられた…。」
きっと最初から彼の術中だったのだ。俺と二人で飲みに行くのが一番自然なことも、そこで酔って俺がイケメンくんを呼ぶことも。
言い方は悪いが…俺は気付かないうちに、彼によって利用されていたのだ。
何が「計算は苦手そう」だ。そんな考えはとんだ間違いだ。
今頃イケメンくんは彼の策にはまり、見事に嫉妬という感情を掻き立てられていることだろう。
彼は可愛いなんてものじゃ説明しきれない。彼は…とんでもない策士だ。
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
