泡沫と月と

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「おやすみなさい。」という言葉の後に閉められた扉。王子様が来る前の気持ちよりもだいぶ落ち着いてきたから、よく眠れそうだ。


そう思ったのもつかの間、頭の中に先程まで見ていた満月が過った。


美しかった。美しかったけど…あの美しさは偽物だ。


あの光は月が自ら発しているものではない。太陽という存在の力を借りて、初めてあの美しい姿が生まれる。


あの光に対して美しいという人達は、月に称賛を送っているんじゃない。太陽に言っているんだ。


太陽の力が無ければ、きっと月なんて見向きもされない。…それだけ、ちっぽけな存在なんだ。月も、俺も。


偽物の力で光り輝く月…か。…ははっ、なんだ。


“一緒じゃん。”


さっきとは打って変わって今度は虚しい気持ちに包まれた。


でもそれすらも彼の言葉に塗り替えられてしまって、無意識に笑みがこぼれた。


少しだけ幸せな気持ちに包まれた俺はそのまま眠りについた。


でも俺はまたも大切なことを忘れていた。




この世界で重要人物にあたる









好敵手(ライバル)の存在を。









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あけましておめでとうございます。

スノ8人の復帰も発表されて、安心された方も多い事だと思います。dtさんの早い回復を祈るばかりです。

海外の方ではまた不穏な空気が漂っていますね。変異ウイルス…私は田舎に住んでいますが、そういったニュースを聞くとやはり不安です。

私の作品を読んでくださっている方の中には東京にお住いの方もいらっしゃるのでしょうか？

とはいえこのご時世、どこに住んでいるかなどは関係無しに一人一人が意識していきたいものです。

皆さんも、体調にはお気を付け下さい。

今年こそは、いい年となりますように…。


玖黎

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