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ガチャ ギーーーー


「た、ただいま帰りました〜…。」


もっと静かに帰ってこようと思っていたのに、残念ながら城の扉は音が鳴ってしまった。新しく…するのは勿体ないか、まだ使えるし。


控えめに帰りの挨拶をしたつもりだったのに、部屋の奥から引くほど大きい音が聞こえてきた。俺はこの音が何なのかを知っている。


…上手く、切り抜けないと引きずられるな。


「「お゛か゛え゛り゛ーーー!」」


泣き付かれてしまった。物語のせいだと言いたいけれど、俺が完璧に悪かったことにしか出来ないのを自覚している。


俺の知っている皆ではないけれど…なんだか凄く、申し訳ない。


黄「亮ちゃん、パパと約束したのに帰ってこなかったぁ゛ぁ゛ぁ゛!」

紫「亮ちゃんがいきなり朝帰りなんて…ママ、ショックぅ゛ぅ゛ぅ゛!」

桃「りょ、亮ちゃん穢れちゃった?…それより私との約束も破らないでよ!結構寂しかったのよ?」

柚「大姉(だいねえ)そんな場合じゃないでしょ?!あぁぁぁ亮ちゃんの体早く洗わなきゃ…!」

橙「亮ちゃんの事穢したんはどこのどいつや?!」

桜「ぶっ潰す…。」

漆「成敗してやる…。」


途中まで過保護過ぎるよな〜、なんて呑気に聞いてたら最後の2人怖すぎない?!少しなんかじゃない、ドン引きのレベルでやばい。


それに、改めて気付いてしまった。この中で過保護を超えてセコムなのは…きょもほくだ。2人はもう奥で仲良く武器を選ぼうとしている。


いやいや国王何やってんの?!治安悪いよ?!あの2人止めないと、絶対に死者が出る。断言出来る、うん。…俺が止めるしかないのか。


「や、あの…違うんです!ちゃんと理由があって…だから、その、聞いて…頂けます、か?」


そう言うと全員が一気に静かになった。いや情緒不安定かよ!ちなみにきょもほくも手を止めて、俺の近くまで来た。これで死者は出なさそうだ。


やっと静かになった皆の前で俺は昨日の出来事を話した。そこまで否定されることは無いだろうと思っていたから。渋い顔はされてしまったけど「姿は見られていない」と伝えると安心してくれた。話が終わると何人か泣いていて


黄「亮ちゃん…こんないい子に育って…。」

紫「もう、私…亮ちゃんお嫁に出したくない!」

柚「助けるなんて…偉すぎ!」

橙「姿も見られんくて良かったなぁ。」


と言われた。

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玖唻(プロフ) - まほままさん» コメントありがとうございます!今まで始めるか悩んでいたのですが、2人のラジオに背中を押されました(笑)まほままさんのような温かい言葉がとても嬉しいです!これから頑張っていこうと思うので、よろしくお願いします。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - はじめまして。めめあべが大好きな者です。こちらの作品は処女作なんですね!まだまだめめあべは世間ではマイナーなCPですが、美しい2人ですのでこの作品に期待しています!更新楽しみにお待ちしていますね。 (2020年9月6日 3時) (レス) id: 5fd2e2f33b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玖黎 | 作成日時:2020年9月6日 0時

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