泡沫と月と

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桃「ただいま帰りましたー。」


城に帰ってくるまでに気付いてことがある。どうやらこの姉はとてつもなく元気なようだ。佐久間と一緒。


人間って顔が知り合いと同じだと、共通点を探しちゃったりするのかな？まあ、実際に俺はそうみたいだしね。


でも、丁寧な言葉遣いで話しているはずなのにそう聞こえないのは一種の才能だと思う。うん。


遅刻の時も真面目に話してるはずなのにそう聞こえなくて笑いを堪えるのに必死だったな。…そういえば、目黒のお気に入りのYouTube回って言ってたな。


ぼーっとそんなことを考えていると、奥から急にどたばた音が聞こえてきた。…水の中だよな？逆にうるさすぎるだろ。


黄「亮ちゃん！」


照…もとい、多分父親であろう人物が入ってきた。俺の事を“亮ちゃん”って呼んだし、髭が生えているから間違ってはいないと思う。


紫「どこに行ってたの？！みんなで心配してたのよ？」


母親…か？この2人が夫婦で両親とか安心感半端ないな。ふっかの母親役はどこかお丸さん感が否めない。そう思ったら面白かったけど笑いを堪えた。


「心配をかけてしまってすみません…。」

黄「分かってくれたらそれでいいんだ。」


2人との会話が終わったら、またさらに音が聞こえてきた。父母が来たということは…そういう事だろう。


柚「亮ちゃん、帰ってきたの？！」

橙「亮ちゃんごめんな、うちらのせいで怒って出ていったんやろ？」

桜「子供扱いしてごめんね。でも私達、亮平の事が心配なの。」

漆「朝出ていってもう夕方なのに全然帰ってこなくて…怖かった。亮平は可愛いから。」


姉ズだ。このラインナップを見ると、さく…大介お姉様が1番上で間違い無さそうだ。


ただ、Snow ManだけじゃなくてSixTONESもいた事には驚いた。この感じだと、他の人たちもいそうだな。…誰がどの役なのかは知らないけど。


7人に話を聞いていると、どうやら明日は俺の誕生日で15歳になるらしい。15歳から海の上に行けるようになるから大人の仲間入りをするのに、子供扱いをされたのが気に食わなかったらしい。


まあ言ってやりたいよね。その考えがまだ子供なんだよって。気持ちは分からなくもないから否定はしないけどさ。


1つ文句を言いたいとすれば、もうアラサーの成人男性が15歳女子役ってキツイよね。分かって欲しい。まあ設定だけだとは思うけど。

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