可愛くてしゃーないねん４

“ちゅー”か“ぎゅー”か《緑赤編》 ページ23

赤


ネット見とったら面白いの見つけた。


仲良い友達とかに“ちゅー”か“ぎゅー”してって頼む遊び。

まぁ男同士やしメンバーやし皆同じ結果になると思うけど、暇やからやろうかなって


あ、いい所に神ちゃんが！！


『かーみちゃん』


後ろから肩叩いて名前呼ぶとイヤそーな顔して俺の事を見る。


そんな嫌がらんでも…


緑「何、なんか企んどるやろ？」


うわ、エスパーや。神ちゃんには全部お見通しやんけ…


『“ちゅー”か“ぎゅー”して！』


俺の言葉にまた神ちゃんの眉間に皺が寄った。


緑「お断りしまーす」


近くの机に置いてあったいちごミルク飴とスマホ持ってどっか行こうとするから


『なぁ〜！お願いやって神ちゃん！！』


腰に抱き着いて力付くで引き止める。


緑「はぁ…後で何か奢ってな。」


渋々、俺が飯奢るのを交換条件にやっと首を縦に振ってくれた。


ほんま、嫌とか言う癖に優しいんやから〜。


『もちろん喜んで！！じゃあ神ちゃん“ちゅー”か“ぎゅー”お願いします！』


ん゛ー、って唸り声を上げながらめっちゃ考えてる。考えて考えて口に飴突っ込んだからこれは、ぎゅーが来るんやろな〜。


って思って手広げて待ってみたんやけど


急に両手で顔を掴まれて、神ちゃんの顔がどんどん近付いて来て。


唇に柔らかい感触が当たった


『え、？』


驚いて口を少しだけ開けてもうたら、神ちゃんが舐めてたはずのいちごミルク飴俺の舌の上に転がされた。

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