可愛くてしゃーないねん ２

ご機嫌ななめ 《緑赤》 ページ8

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重岡「すみません、コンビニ寄ってもらってええですか？」


って近くのコンビニに車を停めさせた。


俺は特に用ないし、車の中で待ってた。


戻ってきたと思ったら


重岡「神ちゃん、どっち食う？」


袋ん中に入っているあんまんと季節限定のチョコレートまん


そのご機嫌取りには乗らんぞって思ったけど甘い物に罪は無いしな。


『チョコの方』


重岡「えー、俺もチョコが良かった…」


文句言いながら俺にチョコレートまんを渡してくる。

文句言うんやったら最初から聞くなやって話やねんけどな。


『はんぶんこする？』


買って来てくれたのはしげやし俺も鬼やないから聞いてみた。


重岡「うん、する！」

めっちゃ笑顔で頷かれたから、チョコレートまんを半分にして渡そうとしたら


重岡「あ、垂れる。」


とか言って俺の指ごと口ん中入れやがった


『馬鹿、なにしてんねん！』


俺の指はしげの唾液でキラキラ光っとる


重岡「チョコたれそうやってんもん！」


確かにそうやったけど別に指食わなくてもよかったやんか。


『しげのあんまんも頂戴。』


器用に半分に割って差し出してくる。


俺はしげの手首掴んで自分の口元まで持ってこさせてしげの手の上からそのまま食べた。


重岡「ちょっ……神ちゃん？」


ピクってたまに動くから食べにくかった。


最後にはしげの手の上に垂れたあんこを舌で舐め取った。

あー、満足したわ。


やって耳まで真っ赤にしてフリーズする程照れてるしげ見れたんやもん。


『ごちそうさま』


重岡「ごちそうさまって…神ちゃん嫌いやわ」


今度は俺やなくてしげが拗ねてもうた。


大きな溜息を1つ。


立場逆転して俺が今朝言われたことをしげに言ってやるんや。



『どしたん？しげ』




end

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