可愛くてしゃーないねん ２

あざといアイツ 《黄赤》 ページ19

中間


重岡「淳太ー！」


流星におぶられて来たと思えば態々俺の方に寄ってきて、びたーってくっ付いて来る


『ちょ、暑苦しいわ。』


重岡「でも淳太コレないと寂しそうな顔するやんか」


んな訳あるか。寂しいのお前やろがって


『寂しいんお前やろ？』


ぎくって効果音が着きそうなくらい図星やったみたい。


図星やってバレた瞬間諦めたんか言い訳


重岡「だって、折角のメンバーとの撮影なんやもん。」

だって〜やもん。

なんて大の男が使っとったら気持ち悪ってなる筈やねんけどな…

不思議と可愛いって気持ちのが強くて気持ち悪ってならんかった


『何やねんお前､可愛ええなぁ』


こっちにおいでって少し離れた場所に居るしげの手を引いて肩を組む


そんなに身長変わらんはずやねんけど少し目線が俺の方が高いから自然としげは上目遣いになる。


狙ってんのかは知らんけどな


重岡「可愛ないからな、神ちゃんとかに言うんやったらまだ分かるけど。俺は絶対ちゃうからな！」


さっき可愛いって言われたのが不服だったのか必死の弁明をしている


『いや、可愛ええよ。気付いてないん？』


もう少し顔寄せてくださーい！


カメラマンさんの指示に答えるようにしてしげに顔を寄せる


自分から行くのは平気なんにまだ来られるのは苦手みたいやな。


『そうやって初な反応見せる所とか』


重岡「初心ちゃう、経験豊富やし」


『意地張っちゃう所とかな。』


重岡「うるさいわ。」


『あざとい仕草もお前やから可愛ええ』


しげの唇と触れそうなくらい顔近づけてたみたいで目見つめながら言うたら流石に


重岡「……黙れ」


なんて胸板押し返されて離された。


でも耳まで真っ赤にして、手の甲で口元隠す照れ隠しのしげの反応って可愛いと思うよ。


桐山「淳太くーん。やり過ぎは良くないで気持ち分かるけど」


1部始終を見ていた照史に注意されてもうた


当の本人は今はもうのんちゃんに絡まれて


重岡「嫌や〜！助けて淳太〜！」


なんて騒いでる。


散々構ってやったんやから次はしげが構ってあげる番やんな？


頑張れ、なんて心の中で応援しといたる

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