50話 ページ2
莉犬くんに報告した後、
もうお昼の時間なので2人でご飯を食べようと屋上に来ていた
さ「おっAの弁当美味しそう」
『ありがとう…
そういえばずっと違和感あるなって思ってたんだけど、
さとみくん私のことAって、名前でよんでる?』
そう、前から違和感があった
確か…さとみくんが私のことを助けてくれた時から
さ「あ…ごめんダメだった?」
『いや!全然いいんだけど…
ちょっと違和感あるなって感じただけだから』
さ「そう、ならよかった
Aが俺の事名前で呼んでるのに俺がAの事苗字で呼んでるのおかしいかなって
それに…好きな人のことは名前で呼びたいし」
『あ…うん』
さらっとそういうことを言うさとみくん
照れる素振りも見せないのがさすが学園の王子様だと思う
私は恥ずかしくなって下を向く
さ「なに、もしかして照れてんの〜?」
『…いただきます』
私をからかうさとみくんを無視してお弁当をあける
今日も我ながら上出来だ
そう思いながら私の好きな唐揚げを口に運ぶ
ジューシーでおいしい
さ「あっその唐揚げ美味しそう」
『あっさとみくんいる?はい』
唐揚げを橋で掴んでさとみくんの口の前に持っていく
さとみくんは少し戸惑ってから唐揚げを口に入れた
どうかな…口にあうかな…
唐揚げをもぐもぐ食べているさとみくんの顔を伺う
さ「…めっちゃ上手い!
これでご飯3杯はいける」
笑顔でそう言うさとみくんにほっとした
どうやら口にあったようだ
さ「それに…Aがあーんしてくれたしね」
『…あ!!』
さとみくんに言われて気づいた
つい食べさせることに夢中でやってしまった…
自分のやってしまったことに恥ずかしくなって下を向く
さ「随分と積極的だねA」
『ち…ちがうよ!ついやっちゃっただけで…』
さ「まぁまぁ…そういうことにしとくよ
さてと、俺もご飯食べよ」
さとみくんのご飯は何かな
不思議に思って見てみる
さとみくんが鞄から取り出したのは購買に売っているようなメロンパンだった
『…さとみくんそれだけ?』
さ「うん…そうだよ?」
いや、少なすぎる
だからこんなに細いのか
ってそんなこと思ってる場合じゃない!
いくらなんでもメロンパン1個では少ないし栄養もとれない
さとみくんにはいっぱい食べてもらいたい
『さとみくん!明日またここでお弁当食べよ!』
「?いいけど…」
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作者名:みかんの果汁 | 作成日時:2021年1月2日 21時