検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:7,100 hit

64話 ページ16

玄関でくつを履き替え、さとみくんを下駄箱で待つ、ここまではいつも通り

でも今日は


『一緒に行かない…?』


さとみくんは少しびっくりしながらも、相変わらず優しい眼差しで、うん、と言ってくれた



付き合ってから初めて2人で廊下を堂々と歩く
それは少し緊張して、周りの目を気にしてしまうけれど、私の胸には大きな満足感が



さ「手、繋ぐ?」



差し出された手を握って、また2人で歩く
廊下では色々な人がいつのまにか集まっていて、私たちが歩くのを見ていた



さ「じゃあ、また後で」



『うん、またね』



さとみくんと一言交わし教室のドアに手をかける

緊張の瞬間

私は心の中でいっせーのと声をかけてドアを開けた


『…』


一気に集まる視線

そのほとんどが驚いている、不思議な光景だ
教室には誰だ誰だと話す声が渋滞している


私が来たことに気づいた愛羅は、自分の席を立って私の元へ来てくれた



愛「おはよA」



『おはよう愛羅』




愛羅が出した私の名前に教室はますます騒がしくなった
「あの子が宮内さん…?」「初めて顔みた…」とか色々な声がたくさん


『ねぇ…大丈夫かな
変に思われてたりしないかな』


不安が襲ってきて愛羅に小声で問いかける
すると愛羅は親指をグッとだして


愛「大丈夫!バッチリだよ」



そう言ってくれた

よかった…とりあえず大丈夫そう…?

愛羅の言葉に少し安心しながら、急いで準備を済ませホームールームが始まるのを自分の席で静かに待った

65話→←63話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:stpr , stxxx , さとみ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みかんの果汁 | 作成日時:2021年1月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。