ヒーロー嫌い､ヒーロー目指します!?Ⅱ【ヒロアカ×東リベ】 (ページ5)

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「ラキ、お前さ、前にオレ達バカにされて記者の胸倉掴んだらしいじゃん。」

「あ…」

「アレ、記事になるらしい。」

ゑ…?

「そんなのラキの邪魔にしかなってないじゃん、オレら。あんなの記事にされたらラキはヒーローになれなくなる。ラキを苦しめる。そんなのオレがやだ。」

「そんなっ…」

「ラキの…担任と話してきた。」

相澤先生と…っ⁉

「この記事、どうにかすればもみ消せるって。」

「ならっ…」

「『二度目はない』ってさ」

「本当ですか⁉」

「嗚呼。嘘なんか吐かない。合理的じゃないからな。ただ一つ忠告だ。“二度目は無いぞ”」

「っ…ハイ…」

マイキーは小さく笑って、空を見上げた。

「…………マイキー、一つ言わせて。」

「うん」

「私は東卍から出ていくくらいならヒーローなんて簡単に捨てられる。だから私は何があっても東卍は辞めない。」

「なんで…」

「東卍は…マイキーは、貴方は私の全てだから。でも、それでも東卍から出てけって言うんだったら私は死んで家族の所に行く。」

「っ…」

「私はね、居場所が欲しいの。私を必要としてくれて、私が尽くしたいって思えるような居場所が。だからさ、尽くさせて欲しい。マイキー、貴方に。」

「っ…邪魔じゃ、ないの?」

「むしろヒーローとかの方がよっぽど邪魔。私が皆を邪魔だなんて思うと思うの?」

皆は目を伏せる。

私はマイキーに抱き着く。

「the answer is no.(答えはいいえ、だよ。)」

「っ…知って、た。ラキがそういうヤツだってこと、知ってた。」

マイキーは泣きながら私の肩に顔を埋める。

「ごめんね、マイキー。気、使わせちゃって。」

「ラキのためだし…どうってことない。」

「よし、そんなマイキー君にはお礼としてたい焼き奢ってやる‼」

そう言うとマイキーは腫れた目を輝かせた。

「皆も好きなもの奢ってあげる‼」

マイキー越しにそう言うと、皆の目も輝いていた。

「おっしゃあ‼じゃあ行こ‼」

そしてふと顔を上げると、そこには悔しいほどに澄んだ青空があった。

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