...31 ページ7
｢お、おはようございます...｣
赤くなる頬を隠しながら体を起こす。
すぐにサッと背中に手を入れて支えてくれる。
そのさりげなさにもドキッとしてしまう。
な、なんなんだ私。
｢体の調子はどう？だいぶ良くなった？｣
私の背中にクッションを挟みながら
問いかける安室さん。
｢うん。おかげさまで｣
いひひと笑ってみせると、
安室さんもつられて笑った。
それがなぜかすごく嬉しくて。
火照った頬をパタパタと仰ぐ。
｢前より明るくなったし...
あ、蘭さんたちが来てたみたいだから、
そのおかげかな？｣
｢うん、それもある。すごく元気貰った。｣
でも、私が何でこんなニコニコしてのかというと。
｢それと、安室さんが怪我もなく
無事に帰ってきてくれたから。
私のことを大切に想ってくれてることが
わかったから、すごく嬉しいの。｣
安室さんは、探偵だって聞いた。
きっとそう簡単な仕事ではないはず。
でも、ちゃんと帰ってきてくれた。
私の頬を優しく撫でてくれたこと。
ただのバイト仲間だったってだけで、
こんなに優しくしてくれるんだもん。
身の回りの事も全部。
｢本当にありがとう。安室さん｣
そう笑うと、安室さんは一瞬だけ
私の顔を見つめてすぐ逸らした。
｢安室さん？｣
逸らされた小さな顔を覗き込むと、
両目をその大きな手で覆われてしまう。
｢え？ちょっと！｣
｢子供は寝る時間です｣
｢こっ、子供じゃないし！！
私起きたばっかりなんですけど！｣
大きな安室さんの手をはがす。
子供扱いされ、いじけてぷくっと
口を膨らませる。
そんな私を顔を見て眉を下げながら
笑った安室さん。
長い指が膨らんだ私の頬をつつく。
｢俺こそ、Aに沢山感謝しなきゃいけないよ｣
｢ん？｣
｢...なんでもない｣
不思議な安室さん。
なんならさっき顔が赤くなってたのも不思議。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 939人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - 来鮴さん» 赤信号の間違いでした(；▽；)教えていただいてありがとうございます〜！！！青信号で止まってたら安室さんやばいですよね＼(^^)／ (2018年6月14日 17時) (
レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
来鮴 - 47のお話のところ、青信号で止まったとあるんですが、赤信号の間違いではないでしょうか？意図的でしたらすみません(＞人＜;)お話とても面白くて楽しみにさせていただいてます！頑張ってください(*´ω｀*) (2018年6月1日 21時) (レス) id: 029f20a950 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - TEKANさん» ありがとうございます(；▽；)移行致しましたので、そちらでもぜひ楽しんでください〜＼(^^)／ (2018年6月1日 0時) (レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
TEKAN - いつも楽しみに読んでます！面白いです〜！これからも頑張ってください！！ (2018年5月29日 0時) (レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - lm00n16arielkidさん» コメントありがとうございます＼(^^)／うわあ、凄く嬉しいお言葉(;_;)わたしも看病された過ぎます(笑)お待たせしてしまいすみませんでした！これからもよろしくお願いします(；▽；) (2018年5月27日 4時) (レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな | 作成日時：2018年5月5日 0時
