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｢いや、俺は29だよ｣
丁度赤信号で止まった安室さんは、
私の方を見てニコリと笑った。
それは実に若々しくて、爽やかで。
｢...うそ！？！！29！？！！｣
絶対信じられない。
こんな、こんな若すぎる29なんている！？
ど、童顔ってこと？
何かを言おうとした私の考えがバレたのか、
安室さんの目が怖くなってる。
やめておこう。
｢まあ、大人、ですね...｣
｢まあね｣
安室さんって、意外と子供っぽい所あるよね。
はあ...あの顔の29とか世も末だ。
色々と軽くショックを受けている私とは
正反対になぜかウキウキしてる安室さん。
｢...｣
｢なんでそんな嬉しそうなんですか？｣
綺麗な横顔に問いかけた。
｢Aが退院出来るまで
元気になったことが嬉しいのと、
これからずっと一緒にいられるってことに
年甲斐もなく心踊ってる｣
照れたように鼻をかきながら笑う安室さん。
ああ、今、すっごく幸せだ...。
っていうか、ずっと一緒にいられるって。
｢安室さん、私と会ってくれるの？｣
私は蘭ちゃんのおうちにお世話になって、
安室さんは普段通り探偵のお仕事をこなす。
私が退院した今、安室さんが私に会いに
来てくれる理由がない。
不思議がる私を見て、さも当たり前のように
答えた。
｢当たり前だろ。っていうかこれからだろ。
...なに、Aは俺と会ってはくれないんだ？｣
｢ち、ちがっ！！｣
必死で訂正する。
｢会いたい。毎日会いたい。
でも、もうそれは私のわがままだから...｣
私が一方的に会いに行くのも迷惑すぎて
気が引ける。
｢わがままなんかじゃない。
Aの記憶を取り戻すの、俺にも手伝わせてよ｣
｢安室さん｣
青信号で止まり、安室さんの長い指が
私の髪を梳く。
｢そばに居るって約束しただろ？｣
｢っ、｣
心臓がおかしくなりそう。
ドキドキ、胸の音がうるさい。
どうにかして安室さんと会う為の口実を
必死に探してたけど、理由なんていらないんだ。
｢うん。そうだよ、安室さん。
ずっと、私のそばに居てください｣
まるで告白のようなその言葉。
｢喜んで｣
ふふっとふたり顔を見合わせる。
頑張ろう。
私はどんな人生を歩んできたのか、
どんな人と関わりがあったのか。
私は、思い出さなければならない。
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はな(プロフ) - 来鮴さん» 赤信号の間違いでした(；▽；)教えていただいてありがとうございます〜！！！青信号で止まってたら安室さんやばいですよね＼(^^)／ (2018年6月14日 17時) (
レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
来鮴 - 47のお話のところ、青信号で止まったとあるんですが、赤信号の間違いではないでしょうか？意図的でしたらすみません(＞人＜;)お話とても面白くて楽しみにさせていただいてます！頑張ってください(*´ω｀*) (2018年6月1日 21時) (レス) id: 029f20a950 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - TEKANさん» ありがとうございます(；▽；)移行致しましたので、そちらでもぜひ楽しんでください〜＼(^^)／ (2018年6月1日 0時) (レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
TEKAN - いつも楽しみに読んでます！面白いです〜！これからも頑張ってください！！ (2018年5月29日 0時) (レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - lm00n16arielkidさん» コメントありがとうございます＼(^^)／うわあ、凄く嬉しいお言葉(;_;)わたしも看病された過ぎます(笑)お待たせしてしまいすみませんでした！これからもよろしくお願いします(；▽；) (2018年5月27日 4時) (レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2018年5月5日 0時
