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｢誰がつけてくれたの？｣
するとシラーと名乗る彼女は、
遠くを見つめながら、小さく答えた。
｢さぁね。忘れてしまったわ｣
｢え？｣
消えそうな、それでいて寂しそうな顔で
煙草の煙を吐き出した。
｢それはアンタも同じでしょ？｣
何かに傷ついたような、儚い表情。
どこか既視感を拭えず、
彼女の横顔をただ見つめていた。
この顔、どこかで...。
｢A｣
｢安室さん！｣
聞きなれたその声に素早く反応した私。
その姿を見て、シラーは少しだけ笑った。
そこにはさっきまでの悲壮の表情は
微塵も感じさせなかった。
｢安室さん、どうしてここに？｣
向こうにいる安室さんに大きな声で問いかける。
コツコツと革靴の音を鳴らしながら
歩いてくる安室さん。
｢...To remember someday｣
｢え？｣
｢いつか、嫌でも思い出す日がくるわ｣
聞こえなかった私はもう一度聞き返すも、
シラーは人差し指を口元に当て、悪戯に微笑んだ。
｢急にいなくなるもんだから探したよ。
まさか"こんなところ"にいるなんて｣
｢ご、ごめんなさい。でもね、
退院する前にこの人にちゃんとお礼が言いたくて｣
そう振り向くと、そこには誰もいなかった。
｢え？あ、あれ？｣
さっきまでいたはずなのに。
一体どこに消えちゃったんだろう...？
｢どうした？｣
不思議がって辺りを見回す私を怪訝そうに
見つめる安室さん。
安室さんには見えていなかったの？
｢安室さん私を見つけた時、
私の隣に誰かいたでしょ？｣
そう問いかけると、何のことだと
言わんばかりに首を傾げる安室さん。
｢う、嘘｣
｢ほら、変な事言ってないで早く行くよ。
蘭さん達も待ちくたびれてる｣
｢う、うん...｣
な、何だったんだろう。
シラー。
名前を知れてよかったけど、
なんだか不思議なお別れだったな。
安室さんに手を引かれながら、
またそう遠くないうちに再会しそうな、
そんな気がしていた。
｢...｣
｢安室さん？お腹すいたの？｣
眉間にシワがよってる。
背の高い彼を見上げるのも一苦労。
｢え？あ、いや別に。Aの食べっぷりを
見てるだけでお腹いっぱいだったよ｣
な、な、なにそれ...！！
小さく安室さんのお腹にパンチを食らわした。
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はな(プロフ) - 来鮴さん» 赤信号の間違いでした(；▽；)教えていただいてありがとうございます〜！！！青信号で止まってたら安室さんやばいですよね＼(^^)／ (2018年6月14日 17時) (
レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
来鮴 - 47のお話のところ、青信号で止まったとあるんですが、赤信号の間違いではないでしょうか？意図的でしたらすみません(＞人＜;)お話とても面白くて楽しみにさせていただいてます！頑張ってください(*´ω｀*) (2018年6月1日 21時) (レス) id: 029f20a950 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - TEKANさん» ありがとうございます(；▽；)移行致しましたので、そちらでもぜひ楽しんでください〜＼(^^)／ (2018年6月1日 0時) (レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
TEKAN - いつも楽しみに読んでます！面白いです〜！これからも頑張ってください！！ (2018年5月29日 0時) (レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - lm00n16arielkidさん» コメントありがとうございます＼(^^)／うわあ、凄く嬉しいお言葉(;_;)わたしも看病された過ぎます(笑)お待たせしてしまいすみませんでした！これからもよろしくお願いします(；▽；) (2018年5月27日 4時) (レス) id: 593d441d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2018年5月5日 0時
