free2〜1年前〜 ページ3
和「A〜!次化学室!!早く行くよ!」
貴「え!待って!和!!」
1年前の春。高校に入学して仲良くなった和と移動教室へ移動。
先に教室を出ていってしまった和を追う。
貴「ちょ!ちょっと待って・・・!っわっ!」
教室を飛び出した瞬間、誰かにぶつかった。
貴「ご、ごめんなさ・・・」
見上げると、背がでかい人が私を見下ろしていた。
でっか・・・。
貴「あっ、あのごめんなさい・・・!!」
私はぶつかった拍子に落とした教科書を拾おうとする。
慌てたせいで、ぶつかった人の膝に頭をぶつけた。
貴「いだっ!って、ご、ごめんなさい!ほんとにあの・・・」
私が慌てると、クスリと笑った。
貴「・・・?」
?「俺の方こそごめんね、大丈夫?」
貴「あ、はい・・・。」
彼もしゃがみ込んで拾ってくれた。
?「1年なんだ、俺も1年だよ。
はい。気をつけてね。」
貴「あ、ありがとう・・・。」
?「おい、真琴行くぞ」
?「あ、待ってよハル!じゃぁ!!」
私はまこと。と呼ばれた人の背中を見つめる。
和「A〜?だいじょぶ?橘でっかいからね。」
貴「知り合い・・・?」
和「ん、小中一緒。」
和が橘君のことを教えてくれた。
橘くん・・・か。
一瞬で彼に惹かれた。
その後も、廊下で見かけることがあったけど七瀬くんが常に一緒にいて声かけれなかった。
それでも、私は橘くんが好き・・・。
いつかちゃんと話せるようになりたいな・・・
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作者名:ゆーか | 作成日時:2018年5月31日 8時