太宰治の妹ですが何か？《弐》

桜の花弁が53枚 ページ3

［side 中島敦］


？《あァ〜〜こちら車掌室ゥ》


？何だ？


？《誠に勝手ながらぁ？唯今よりささやかな『物理学実験』を行ないまぁす！題目は『非慣性系(ヒカンセーケー)における爆轟反応(バクゴウハンノー)及び官能評価(カンノーヒョーカ)』っ！被験者はお乗り合わせの皆様！ご協力まァ〜〜〜〜っことに感謝！》


物理学実験？？


？《では、早速ですがこれをお聞きくださぁ〜い》



その時、ドオンッ！！と云う音と共に電車が大きく揺れた。


？《今ので２、３人は死んだかなぁ〜〜？
でも次はこんなモンじゃありません！皆様が月まで飛べる量の爆弾が先頭と最後尾に仕掛けられておりまぁ〜〜す！

さてさて被験者代表敦くん！君が首を差し出さないと乗客全員天国に行っちゃうぞぉ〜〜〜？？》


中島｢な…！｣

与謝野｢云った傍から御出ましってワケだ……！｣


中島｢ど、どうしましょう！？｣

与謝野｢一、大人しく捕まる。二、疾駆する列車から乗客数十人と一緒に飛び降りて脱出。………三｣

中島｢連中を……ぶっ飛ばす？｣


与謝野｢何しろ妾らは武装探偵社だからねえ｣

男性｢おい、貴様ら武装探偵社なのか！？
何とかしろっ！｣


あ、さっきの人…
同じ列車に乗ってたんだ…


与謝野｢おやおや。でも探偵はロハじゃ動かないよ？｣

男性｢金なら幾らでも払う！爆弾を止めて
儂を助けろ！｣

与謝野｢そいつは依頼かい？｣

男性｢そうだっ！｣

与謝野｢ﾆｲｯ)依頼じゃ仕方ないねェ｣


その後男性が与謝野さんに近づいて何か言ってたけど与謝野さんはすんごい顔をして男性を殴ってた。



与謝野｢さて、敦。手分けして爆弾を解除するよ。
妾は前。アンタは後部だ。｣

中島｢もし敵が居たら？｣

与謝野｢ぶっ殺せ！｣




それと同時に駆け出した。


早く皆を助けなきゃ……！！

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