お館様、本気ですか？ ページ6
［side 我妻善逸］
うわあああ……！！怖いよぉ……！！継子ちゃん、助けて(´；ω；｀)
俺、我妻善逸は兄弟子の雷魂獪岳と共に《鳴柱》の称号を頂いている。半年に一度のはずの《柱合会議》
それが今行われている。その理由は……
｢……と言うわけだ。仲良くしてあげてね、みんな｣
お館様が仰るには鬼が呪詛師と呪霊と手を組んで、人を呪い狂わせたあと喰っている事態が発生していて、それを防ぐ為に呪術師と一次協定を結んだ。
……そこまではいい。だけど、次が問題だった。
炭治郎の継子ちゃん、鱗滝凛桜ちゃんと鱗滝優雅くんは捨て子だ。元々クソだと思っていた呪術界だったけど、更にクソだなって再認識したよ。
で、そのクソだなと再認識した時に炭治郎は二人を捨てた元凶……『夏油傑』と『五条悟』が大嫌いだ。それは鬼殺隊の中でも有名で、何がなんでも合わせないようにしていたんだけど……
｢鬼殺隊の皆様、これからお世話になります｣
｢……よろしく、お願いします……｣
まさかの呪術師を代表してやって来たのが五条悟とその母親だなんて誰が思う！？てか、母親っていうか聞いた限り去年まで中学生なんだよね！？生まれ変わった！？ほぁ！？なにそれ！？！？そんなんで絶対あの子に会っちゃダメじゃん！！えーーー、もーーどうすればいいんだよーー！！
｢俺はお前たちとよろしくしない。が、任務の時は最低限喋るし協力するよ。そっちから喋りかけても答えないから。｣
体調が優れないので失礼します。と言って部屋を出て行った炭治郎。
ゆらゆらと不安の音を出す母親(仮)。どうにか仲良くしたい、あわよくば自分が産んだ子供に会いたいというのが音で分かる。
｢すまないね、二人とも。炭治郎はいい子なんだけど、呪術師を前にすると、ああいう風に接してしまうんだ。悪気はないから気にしないで｣
｢は、はい…｣
とりあえず、その日はちょっとの打ち合わせをして解散した。
……嫌な予感するな〜……
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作者名：三ノ宮凛桜 | 作成日時：2021年10月3日 14時
