桜の花弁が30枚 ページ30
［side ナレーター］
薄暗い路地に一人佇む片眼鏡をかけた
中年男性が壁を背に立っている。
やがて、一本の煙草を咥えライターを取り出し
火を点けようとした其の時。
｢時間です。｣
スっ、と咥えていた煙草を仕舞い扉の前に立つ
数十人の黒服達に男は一言命じる。
｢退いてろ｣
黒服の男達は言われた通り退がる。
男は扉の前に立つと静かに目を閉じ、右手でそっと扉に手を触れると弾かれたように
吹っ飛ぶ重い鉄扉。
｢諸君。仕事中誠に失礼。｣
｢なっ……何だァあんたら！？｣
｢我々も仕事だ。何、すぐ済む。
実は最近我々ポートマフィアの荷を横流しする
不埒な連中がいて此処がその拠点だという
噂を聞いてね。証拠を探している。
中を
と、男が言っている間に作業員の一人が鉄パイプで男の後頭部に殴りかかる。
──が。
渾身の力を込めたであろうその不意打ちの鉄パイプを男は軽くあげた片手の指先で受け止めている。
｢ふむ、証拠が見つかったな。｣
｢て、鉄パイプが…｣
男が触った鉄パイプは激しく曲がっていた。
｢異能を見るのは初めてかね？｣
トン、と軽く吹き飛ばした作業員の肩を触ると
作業員の体があられもない方向に曲がっていく。
それを尻目に男は先程の煙草を取り出し、慣れたどぅさで火を点け黒服達にこう言う。
｢全員殺せ｣
───その刹那、サブマシンガンの音が
倉庫内に響いた。
｢矢張り仕事終わりの一服は格別だな。｣
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三ノ宮凛桜(プロフ) - mikki-さん» とても参考になるコメントありがとうございます！ (2018年12月26日 22時) (
レス) id: 0bcaa4bfec (このIDを非表示/違反報告)
mikki-(プロフ) - 微笑んでる表現はニコッとかじゃなく文で表現した方がいいですよ。折角設定が新鮮でいいんですから。書き方が分からないなら『○○ 表現の仕方』で検索すれば出てきますよ。 (2018年12月26日 22時) (レス) id: ff1721209b (このIDを非表示/違反報告)
赤徹(プロフ) - 三ノ宮凛桜さん» とても素敵なお話です！キャラ設定も私好みです！私も小説書いているのですが、成り代わりとか難しくて書こうと思うところまでは行くんですけど、中々書けないんですよねｗなのでこの作品を見て凄く面白いと思いました！更新頑張ってください！！！ (2018年12月18日 21時) (レス) id: 598406d5d8 (このIDを非表示/違反報告)
三ノ宮凛桜(プロフ) - シアトルさん» ありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2018年12月17日 21時) (レス) id: 0bcaa4bfec (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 夜遅くに失礼します。こんばんわ、この作品を見て「そういう見方もあったか」と感嘆しました。これからも頑張ってください (2018年12月17日 21時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三ノ宮凛桜 | 作成日時：2018年12月7日 2時
