手越を嫌いな理由。 (ページ1)

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◉あの日からページ1

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あの頃からだった。

私があいつを嫌いになったのは、

それは、高１の春。

学校生活１発目で、あいつから発せられた言葉。

それが、

「髪の毛綺麗だね」

だった。

騒がしい教室の中、大人しく席についていれば

後ろから、高めの通る声が私に向かって聞こえた。

『は、』

少しびっくりした私は、後ろを振り向きながら

そう言った。

キラキラ光る金髪に、ぱっちりお目目、

綺麗な顔立ちに、中性的な顔。

そのルックスに見とれていれば、

不意に伸びた腕。

その行き先は、

「サラサラ～」

私の髪だった。

昔から、髪を触られるのが嫌だった私。

咄嗟に席を立ち、大声で

『なに！？』

そう言ってしまった。

もちろん、騒がしかった教室は、一気に静まった。

１人を除いては、

手越「ははっ、マジか～。笑笑」

その頃から、手越祐也を嫌いなった。

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