溢れる笑顔の分強くなれ。 (ページ30)

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智「智、幸せなんかな？」

今日は初めてママの涙見たし、

パパはすぐ帰ってまうし、

一回も幸せって感じることなかった。

流「まぁ、俺よりは幸せやろ。」

智「でも今日さ、ママ泣いてた。

ママが泣いたのは智が弱音はいたからやねん。

ママ、ママじゃないみたいやったし、

智幸せなんておもえへん。」

ママの涙思い出したら泣きそうになってきた。

流「それはママが智のこと愛してくれてるからじゃない？誰かから聞いた。

大好きな人の不幸って自分の不幸と同じ

やねんて。

だから智が泣いてたからママも泣きたくなったんやない？

俺にはそんな人、どこにもおらへんからな～

まぁ、幸せになりたいなら家族の前で弱音吐かんことと強くなることやな。」

弱音を吐かんこと。

まぁ、ママの涙見るよりはええかな。自分が我慢したらええだけやし。

流「ママ、ママ言うてないで強ならなこの先やってけへんで。」

智「そうやんな。」

なんか流星っていう人がいうから納得できた。

流「まぁ、俺には全然弱音吐きまくってええから。」

流星。この人よく分からへんけど優しいとこある、ってちょっと喋っただけで分かった。

流「やっべ。看護師くる。隠れろ、」

廊下から聞こえる足音。

流星が焦ってカーテンを閉める。

智もちゃんと閉めてベッドにねっ転がった。

流星の言う通り看護師がみんな寝てるかの確認をしにきた。

ちょっと冷や汗かきながら寝たふりをしたらすぐどこかへ行ってしまった。

ｼｬｯ

流「智、行ったで。」

またカーテンを開けて看護師が出ていったのを知らせてくれた。

智｢流星すごいな。」

流「俺、この病院にずっと入院してるから知らんことない。分からんことあったら言うて。」

智「うん！」

流「じゃっ、俺眠いから寝るわ。おやすみ。」

智「おやすみ。」

今日夜にはじめて、病院で友達がでけた。

嬉しいな。笑笑