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男の子に声をかければ直ぐにこちらを向き、助けて、と言われる
「まま、っが、したにいるの、っ…！」
予想はしていたが、やはり逃げ遅れたせいで瓦礫の下敷きになってしまったのだろう
この子には酷だが、多分もう助からない
「先に、ぼくが避難しよう？お母さんは後ですぐに助けに来るから」
「やぁだ！ままも、いっしょがいい…！」
「っわ、ちょ、！」
こんな小さな子供に助からないよ、というのは保育士以前に人としてどうかと思うので先に避難しようと伝える
が、男の子は母親も一緒がいいと言い、瓦礫の方へ走る
驚いて少しよろけ、尻もちをつくがすぐに立ち上がり走って男の子の方へと行く
「ぼく！危ないからもう少しだけ離れよう！」
「やだ！ぜったいはなれない！」
泣きながらやだ、と拒絶し、まだ小さな手で瓦礫をどかそうとするが、やはり力が足りず勢い余って後ろに倒れる
急いで頭を打たないよう男の子を支える
どうしたものか…これはきっと無理矢理連れていくしかなさそうだ、そんなことを考えながら瓦礫の方を見る
すると、少しだけ瓦礫から見える指が動いたのだ
「生きてる…？」
驚きながらも瓦礫に近づき少しだけでている手首に触れ脈を確かめる
弱いけど、でもまだ生きてる
ならば、ここから出すことも考えるべきだろうか？
そう考え瓦礫に手をかける
「……そのこ、をっ、連れ、て、にげ、て…、」
「っ、え、」
どかそうと手を動かした途端、瓦礫の下から女性のものであろう声が聞こえてきた
あまりに突然だったため、驚いて動きが止まる
「でも、貴方がいなくなった後の、この子の宛ては、？」
「なぃ、けど…っ、でも…！」
今逃げることは出来ない
彼女を見捨ててしまったら、男の子は宛てが無くなってしまう
そう思いまた瓦礫に手を置く
私がどかしていることに気がついた女性は弱々しく私の服を掴み、早く逃げて、そう言う
そんな彼女を見て、自身の母を思い出す
私の母も、こざかしーのせいで亡くなった
そこにはヒーローもいた、でも亡くなったのは母だけだった
他の人は、助かったのだ
それを父から聞いた時、腸が煮えくり返る思いだったし、ヒーローを恨んだ
でも、泣きながら謝罪をしてくるヒーローに涙が止まらず、助けようとしてくれてありがとう、そう言っていた
それから私は普通に暮らしてきた
だが私には父がいた、でもこの子には…
私はどうすれば、そう長々と思考を繰り返していたのが悪かったのだろうか
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えびふらい(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます！🙏💕解釈一致！？！よかったです…😭💕お気遣いありがとうございます❗️頑張ります✊💓 (11月19日 10時) (
レス) id: 6ccacdffd6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！解釈一致過ぎてやべぇ…ってなりましたw hsrbてぇてぇ…更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月14日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
えびふらい(プロフ) - さくらさん» わぁー！ありがとうございます！🙏💕助けちゃってますか…！？良かったです🫣💗優しい言葉嬉しいです！😭💓これからも頑張ります！！✊❤️🔥 (11月9日 16時) (レス) id: 6ccacdffd6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 推したちのかわいくかっこよくおもしろい反応を書いていただいて日々助かってます❕💗いつも更新を心待ちにしてます❗作者さまのペースでこれからも頑張ってください❕❕😘💕 (11月5日 18時) (レス) @page37 id: 93744aa2ce (このIDを非表示/違反報告)
えびふらい(プロフ) - まにるさん» ありがとうございます！🙏💕そう言ってくださって嬉しいです😭💓もっと楽しめるように頑張ります✊❤️🔥 (11月2日 11時) (レス) @page33 id: 6ccacdffd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびふらい | 作成日時：2023年9月17日 16時
