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前世 "猗窩座" ☆鬼滅学園 ☆猗窩座と同級生 ページ2

「愛している。」

「は?」

「俺とお前は前世からの恋人なんだ。」

「は?」

「ああ、その照れた反応も愛らしい……」

「貴方さっきから何言ってんの…?」

「本当にAは可愛らしいな。その声も、仕草も、全てを愛してる。」

「ねぇ…何それ怖いんだけど…。というか何その喋り方…?昔からなの…?」

「……覚えて、ないのか?」

「は?何を?」

「前世を。お前は俺の…」

「あー、はいはい、恋人ね。さっき聞いた。」

「……違う。お前は…」

「おーい!光宮!少し手伝いを頼んでいいかな!?」

「あ、はーい!!…煉獄先生に呼ばれたから行くねー。前世の話はまた後でね。」

「……ああ。」

そそくさと俺から離れるA。

その後ろ姿を見ながら溜息を吐く。
まさか覚えていないとは…。
好都合と取るべきか、あるいは…

前世では恋人。あながち間違いではない。少々強引だったかもしれないが。

ふと、視線に気付き顔を上げると煉獄杏寿郎…"先生"が珍しく目を此方に合わせ、真顔で睨んでいた。

ふっ、と笑みが溢れる。
あの時と同じ顔だ。俺との価値観が合わぬと否定したあの顔。
また見れるとは。思わず喉の奥から笑い声が漏れる。

笑っている事に気付いたのか、杏寿郎はますます眉を寄せて殺気を漂わせてきた。
大人気ない、たかが1生徒だろうに。
そんなに悔しいのか、前世でも、今世でも、Aを俺に取られることが。

幸い、あいつは覚えていない。
俺がどんな仕打ちをしたのかも。どうやって手籠にしたのかも。

だが全てを忘れているのは少し悲しいな。


まあ、すぐに思い出させてやる。

今度は杏寿郎、お前よりも先にAを俺のモノにする。

前世ではお前を認めたが、今世はそうもいかんぞ。

その顔も、今の内だ。この世の中では俺を殺せない。

くくくっ、と声が漏れる。

杏寿郎は依然として俺を睨む。

俺の真意をわかっているのか否か。



「愛している。A」

挑発のように、うわ言のように、俺は誰に聞かせる訳でもなく、呟いた。

兄妹 "宇髄天元"→←好きだ。"竈門炭治郎"



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ヒバナ(プロフ) - なっちゃんさん» そして書く側にとっては読者の皆さんに楽しんで貰おうと試行錯誤して頑張っています。そうやって頑張った小説を馬鹿にされないために新人さんが保険をかける気持ちは分かりますよ。保険をかけるためではないとしても別に書いていいと私は考えます。長文失礼しました。 (2020年1月12日 7時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
ヒバナ(プロフ) - なっちゃんさん» お言葉ですが、 保険をかけて何が悪いんですか???人の自由じゃないですか。そりゃ新人の方が小説書く時は誰だって緊張します。私も、このサイトで小説をかく友達も、ここで出来た友達も、みんな初めての小説には書いてることが殆どです。 (2020年1月12日 7時) (レス) id: 4ed4c826df (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - 中三とかいちいち書かなくていいのでは?駄作とか言われた時の保険をかけているようにしか見えないです (2019年7月30日 0時) (レス) id: 0921f7dcff (このIDを非表示/違反報告)
999 - 美桜さん» コメ欄荒し乙ww (2019年6月29日 7時) (レス) id: c32a74f44b (このIDを非表示/違反報告)
砂川猫(プロフ) - あああ最高です〜 玄弥くんごちそうさまでした( ≧∀≦) (2019年6月26日 23時) (レス) id: b4c2aa6995 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キララ | 作成日時:2018年8月17日 9時

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