検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:66,872 hit

8話〇 ページ9

まぁ、イケメン陽キャには、学年を超えてたくさん友達いますからね。
べ、別に羨ましいとか思ってないんだからね???!!!


「えっ、この子大丈夫ですか。僕とぶつかって頭おかしくなったんですか?」

「だいじょぶだ、Aはたまに情緒不安定になるから。」

『うるさいな』


ちょっと私が黙ったからって、そう心配することないじゃん。

るぅと君も、毒舌でお姉さん辛いな…


「ほら、A。」

未だにペタンと床に座り込んだままの私を見てからか、なー君は私に手を差し伸べてくれた。


『ん。あんがと』


その手を掴むと、なー君もギュッと手を握り返してくれて、体を起こしてくれる。

いきなり立ち上がったからか、足がカクンッとなって、壁に衝突しそうになったけれど、なー君に抱き寄せられて、ぶつからずに済んだ。

「A、ほんっと危なっかしいんだから。なー君心配よ?」

『あぁうん、ご、めん』


私は今、なー君の胸の中。

白昼堂々こんな廊下の目立つところで、抱き合ってていいのだろうか。
じーっと、るぅとくんにも見られるし、さとちゃんにも見られているだろう。

それを考えると、全身に熱が回ったのがわかる。
でも、それ以上に、胸がドキドキしていて、なー君に包み込まれている幸せ感が、何より心地よかった。


「なーくん、そろそろ離して。」

「やだ」


さとちゃんの注意に逆らうなー君なんて、久しぶりに見た気がする。

いつも、自分のこと後回しで、誰かのこと優先してたから。


『もう、大丈夫だよ。』

「むーっ…名残惜しいけど、いっか…」


優しくわたしから離れる彼。


「行こっか。」

微笑むなー君をみて、私も歩き出そうとするけど、後ろから、誰かに抱きつかれて、足がピタッと止まってしまった。

「俺もAとギューする」

『えぇ…?』


さとちゃん。

「なー君とだけなんて、ずるいじゃん。俺も、ね…?」

イケボで囁かれて、私は思わず顔を赤くする。

でも、不思議と、あまりドキドキしていないのが、気になった。


「…っ…!」

その時、静かに悔しそうな顔をするなー君のことに、私は気づかなかった。

9話 ○→←7話 ○



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
316人がお気に入り
設定タグ:stxxx , なーくん , さとみくん   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たり - 藍@藍友同盟さん» ね!!お兄さん組って感じですよね!頼りになる2人…!!! (2020年3月10日 16時) (レス) id: aee8e01e8f (このIDを非表示/違反報告)
藍@藍友同盟(プロフ) - たりさん» わぁぁい!!ありがとうございます!さとなないいですよね!しっかり者同士みたいで!(笑) (2020年3月9日 13時) (レス) id: 26370e4a14 (このIDを非表示/違反報告)
たり - わあああああああああああああああ!!!私さとなな大好きだから本当に嬉しいです。応援してます! (2020年3月7日 13時) (レス) id: aee8e01e8f (このIDを非表示/違反報告)
藍@藍友同盟(プロフ) - 結輝@藍友同盟さん» ありがとう(´;ω;`) (2020年1月14日 19時) (レス) id: 93603941fd (このIDを非表示/違反報告)
結輝@藍友同盟(プロフ) - 好きぃぃぃぃ!ままもりさんとままみ(?)さんですねわかります (2020年1月14日 19時) (レス) id: 642c8fc8b6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍&千颯 x他1人 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2020年1月13日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。