第1章 トラウマを克服 ページ2
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「では、授業を終わります。わからないとこがある人は聞きに来るように」
学校の時間で一番昼休みが嫌いだ。
上辺だけの関係の子達が誘ってくれるのをわざわざ断らないといけないし、人気者のみなさんは出て行っても良くないですか?
笑い声を聞くたびに頭が痛くなる、楽しそうにしているほど私は惨めだって思い知らされているようでいやだ。
気分を紛らわすようにスマホをいじっていると幼なじみから電話が。
『めずらし、』
そう呟いて体育館裏へ向かった。流石に廊下で電話できるほど心は強くないんでね。
一息ついて電話をかけた。
「へいへーい、オレだぜ俺!!!!」
『オレオレ詐欺は遠慮してまーす、切りましょうか?』
「じょーだんだよじょーだん!!お前の体調が気になったんだよ!!!」
『あー、相変わらずにネコかぶってますよー』
あーほんとに、この感じ楽。
ほんっと、ぼっくんには感謝しなきゃだな。
「あいつも烏野なんだろー???」
『そーなんですよ、あの子私のこと好きなんですかね』
沙羅とは普通に仲良かったんだけどね、何が原因であんなことなったんだろーな。
いま考えたらクッソむかつくよね。トラウマ植えつけやがって。くそが1回地獄に落としてやろうか。
「元々人と関わるのが好きなお前からしたら辛いよあ〜〜」
『声でかいです、ここに人来られたらぼっくんからの電話でれなくなります』
「わりぃわりぃ、お前さー、合宿あるんだけど来ねえ?音駒がマネージャーいないんだと」
『いやあ、ちょっといやですよ。烏野もいるんですよね?』
「あーそうだけど、お前のサーブ久しぶりに見てえーんだよ」
『いや5本指のエースなんですから私教えることないです』
「いや今それ関係ねぇーよ、つかまじできてくんない?!!」
『やですよ、猫かぶるのだっるいです』
「ひっさびさにお前に会いたかったんだけどなあ、次いつ来る?」
『半年後くらいじゃ「はあー!!??どんだけこねぇーんだよ!!やっぱこいよ!!!!!合宿!!!!」
遮ってしゃべんなうっさい』
「やっぱ、お前はそのテンションがいいよ」
『ですよね、しってる』
「お前はどーしたらそのトラウマ乗り越えられるの?」
『、、、、誰でもいいから沙羅じゃなくて私の方を見てくれたら』
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