君らの幸せを願うなら。【Satomi】【Colon】

幸せを願うなら。6 ページ10

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A side


私はあの日からころんと喋っていない。


私から話しかけない限りころんは話しかけないって知っていたから。


ころんがいなくても,私はいつも通りだった。


お昼休憩の時もるぅとくんとかジェルとかさとみとかいるし。


それに,ジェルとるぅとくんが紹介してくれたなーくんと莉犬くんだっているし。


私は困らない。


好きな人と喋れないことが不思議と嫌じゃなかった。


逆に気持ちが軽かった。


「A先輩〜！」


『は〜い！』


「一緒にご飯食べませんか？」


『うん！いいよ！さとみ呼んでくる！』


「あ、あの！たまには2人で食べませんか？」


るぅとくんと2人で食べたことないな。


新しい経験にもなるし


『うん,いいよ！』


「ありがとうございます！」


そう言ってるぅとくんは私の手を引っ張る。


最近ずっとやられてるとはいえ,私だって女子だ。


男子にそうゆうことをやられたら照れてしまう。


さとみは除いて。


「いただきます！」


『いただきます〜』


そう言って私たちは食べ始める。


『部活どう？』


「そこそこです,レギュラーには何とかなれたんですけど」


まぁ,あれだけサッカー出来てるもんな納得だわ。


『1年生でレギュラーって凄いね』


「えへへ…ありがとうございます…」


…可愛い


つくづく思うのがるぅとくんギャップヤバいってこと。


声は可愛いのに見た目はカッコイイ。


そりゃ,女子にモテるわな。


るぅとくんのファンに睨まれないのは何故？




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