君らの幸せを願うなら。【Satomi】【Colon】

幸せを願うなら。29 ページ34

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A side


ころんから公園に来て欲しいと言われたから公園に行った。


…何を言われんだろ


『お待たせ』


「あのさ,今から言うことは本気だからね」


『う、うん』


いつもと違うころんにドキドキさせられる。


「Aの事が好きです…僕と付き合ってください。」


そう言って手を差し伸ばして照れくさそうに笑う。


言いたいことは沢山あった。


だけど,私はたった一言しか言えなかった。


『私も…大好きです』


そう言って私はころんと手を繋ぐ。


ころんはびっくりしたような顔して。


そこからは2人で愚痴タイム。


「正直,さとみくんとAにさ妬いてた」


『それ言ったら私だって華羅ところん羨ましいって思ってたし。』


「ふぅん」


私は,ころんしか見えないから。


ころん,幼なじみとしてじゃなくて今は恋人として隣に入れる。









Colon side


念願の恋人になれた。


ここまでに約10年はかかった。


さとみくんに絶対に上げない。


絶対に彼氏という立場は誰にも渡さない。


何があっても絶対に。


A一緒にずっといようね。


大好きです。


『…また明日ね』


「…うん,おやすみ」


『おやすみ,ころんも早く帰りなよ』


「じゃ,僕も帰ろうかな」


『一緒に帰ろっか』


「うん」


…まぁ,正直幼なじみと恋人の距離は同じな気がするけどね。








Satomi side


窓をみていたらころんとAが恋人繋ぎをして帰ってきていた。


失恋しちゃった。


まだ,認めたくなかったのにな。


…2人ともお疲れ様。


良かったね。


Aところんのことをずっと付き合うなって思っていたんだよ。


そんな願いは届かないで2人はよりを戻しちゃったね。


おめでとう。


好きな人。


親友。


…そう綺麗事が言えたらな



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