恋は始まる前から終わっていた【合作】【すとぷり】

14話（千颯） ページ18

萌side


さとみ君が、Aに告白しているとき。


後ろから見てたけど、A達を見てたくなくて。


そっとその場から離れた。


なんだかズキッと胸が痛む。


これはまだ私が青井君と付き合っていた頃に、Aと青井君が話しているときに感じた痛みと同じ。


自分の事わかんないまま、告白しちゃえなんて言って。


胸が痛いや…


・


さ「やっぱり振られちゃった。ww」


萌「・・・」


さ「ん？どした？」


萌「凄いね。振られたのに笑顔で。」


私は最低な事…


さ「笑わないと泣いちゃいそうで。てか笑うことしかできないだろww」


そんな事…


萌「そんな事…ない…」


掠れた声しか出なくて。


さ「これで気持ちにさよならできる！俺は新しい恋探すぞー？」


ここからリスタートだー！なんて叫んでいるさとみ君。


萌「私も！今日で青井君のこと、likeで好きになる！」


二人で、笑い飛ばした。

・


さとみくんが告白している時、うまくいかないで。なんて願ってた。


これが恋だって初めて気づいた。


絶対振り向いて欲しい。なんて思っちゃう。


最低だね。私。


さとみ君がAに振られるのが、嬉しいなんて。


逃げ出したくせに。

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